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第176話 ページ29





重要悪魔(キーデビル)
先週の声かけにより(・・・・・・・・・)生徒側に加勢ーー!!》





「______…う、


………………………裏切ったーーーッ?!」





試験会場から外庭のギャラリーへ繋がれた通信魔に、喜びや興奮、当惑と言った声が大きく広がる。Aの動向には皆が皆、例外なくして各々大きな感情を抱いた。

裏切り、そして裏切り。
もはやわけの分からない領域まであるAの行動に考えるよりも すごい、という漠然とした感想が観客席の悪魔達を白熱させた。





「ど、どどういうことなのでしょうか!!

通信魔によれば先週の声かけとありますが……!」





「おそらく、その通りだろうな。」





実況のバラキが興奮した状態で落とした疑問にアメリが答える。





「試験前日にAへ声をかける教師陣も中々大人気ないと思っていたが……


どうやら生徒側にも頭の回る者がいたらしい。」





「…なっ、なるほど……!!
心臓破りは先週の時点から既に始まっていたということですね!


試験内容の穴をつき、教師以前にAくんへ声をかけていち早く味方につける……

声をかけたその悪魔(ヒト)が気になるところです!」





見えず面白い状況をアメリの考察が可視化し、実況が要約する。見えても面白いその状況に、ギャラリー達は重要悪魔(キーデビル)へ初めに声をかけた悪魔の考察を飛ばし始める。





「きっと問題児(アブノーマル)クラスの誰かだ!」





「アロケル先輩だよ!頭いいし!」





ギャラリーの誰もが、憧れの的である問題児(アブノーマル)クラスの誰かだと考える。

だが、問題児(アブノーマル)クラスの中にAへ声をかけた悪魔は……誰一人としていなかった。






××××××







心臓破りの説明が行われたその日。
まだ試験の説明を受ける前のAに一人の悪魔が訪れた。





「失礼、少々お話をさせていただけませんか?」





___その悪魔は " ゼゼ " と呼ばれる者だった。

一年生の飛行試験(レース)結果はそのまま26名選抜に直結していたため、一年生であるゼゼは二年生よりも早く心臓破りの説明を受けていた。





「来週末の昇級試験、

我々の味方となってサポートをお願いしたいのです。」





だからこそ、重要悪魔(キーデビル)に関するルールの穴に気づいた時、誰よりも早く手を打つことができたのだ。



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紫咄(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます!楽しみにしていただけてとても嬉しいです✨満足できるものが書けるようにこれからも頑張ってまいります! (2月7日 14時) (レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 更新お疲れ様です。こういった場でコメントするのは初めてなので不快な気持ちにさせる事があったらすみません🙇🏼 この小説の更新をいつも楽しみにしています。この作品に出会えてよかったです。これからも無理のないペースで更新頑張ってください😌 (2月7日 2時) (レス) id: ae6fd6e907 (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - 珊瑚さん» ありがとうございます!嬉しいお言葉をいただくととても励みになります💪これからも自分のペースで頑張ります! (2月3日 22時) (レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
珊瑚(プロフ) - 今回も更新ありがとうございます😭!続きが気になります💕無理せず更新頑張ってください! (2月3日 21時) (レス) @page46 id: 0e327a755d (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - くろあんさん» コメントありがとうございます!すごく嬉しいです…泣これからも執筆頑張ります! (1月28日 1時) (レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫咄 | 作成日時:2023年12月13日 18時

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