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第172話 ページ25





「まさか!イルマ様を……ッ!」





足止め対象がイルマ様だと分かった瞬間、私の横を通り過ぎようとするAへ攻撃をしかける。

…直前。





『_________。』





私の耳元で、私にしか聞こえない声量で、すれ違いざまにAは囁いた。



 ……………………………そういうことか、





「…………行くぞ、カイム。」





攻撃の手を止め、理事長室へ歩き出す。

私の様子にカイムや後輩は 大丈夫なのか、と懸念が残っていたようだが、Aを一瞥するだけで、同様に歩き出した。

私が何の理由も無しに攻撃をやめるわけがないと、分かっているのだろう。


すれ違うAの足は、少しもこちらへ向くことはなかった。






××××××







Noside



Aとアスモデウス、カイムチームがすれ違う瞬間、外庭のギャラリーは大いに興奮していた。

敵同士が近距離ですれ違うなど、何が起こるか想像もつかないからだ。





「緊迫した空気の中、それぞれが真逆の方向へと動き出します!!

チームアスモデウスとチームカイムは " SOS " へ向かうようです!


一方Aくんは再びチームイルマへと向かっていますが……………

何か様子が変ですね?」





実況のバラキが疑問を落とす。
確かにAの足取りはイルマのいる方向へと向かっていたが、通り道で出会う全ての教師(キョーシ)に話しかけているのだ。

それを見たアメリが フム、と思考する。





「誰かを捜しているようだな、」





「そのようですね、一体誰を………」





アメリの考察に、Aの映る画面の音声を聞いたバラキが肯定するも、新たな疑問が浮かび上がる。





「分からない、が……
…………何かに繋がるのは間違いないだろう。


何せAはこの試験の鍵。




______重要悪魔(キーデビル)だからな。」



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紫咄(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます!楽しみにしていただけてとても嬉しいです✨満足できるものが書けるようにこれからも頑張ってまいります! (2月7日 14時) (レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 更新お疲れ様です。こういった場でコメントするのは初めてなので不快な気持ちにさせる事があったらすみません🙇🏼 この小説の更新をいつも楽しみにしています。この作品に出会えてよかったです。これからも無理のないペースで更新頑張ってください😌 (2月7日 2時) (レス) id: ae6fd6e907 (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - 珊瑚さん» ありがとうございます!嬉しいお言葉をいただくととても励みになります💪これからも自分のペースで頑張ります! (2月3日 22時) (レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
珊瑚(プロフ) - 今回も更新ありがとうございます😭!続きが気になります💕無理せず更新頑張ってください! (2月3日 21時) (レス) @page46 id: 0e327a755d (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - くろあんさん» コメントありがとうございます!すごく嬉しいです…泣これからも執筆頑張ります! (1月28日 1時) (レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫咄 | 作成日時:2023年12月13日 18時

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