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第150話 ページ3







『あれ、師匠いたんですね。』





イルマくん達を連れて部屋の扉を開けば、ちょうど師匠がデスクで資料を見ていた。



 カルエゴ先生の精査だからか…



気の毒にと他人事に思いつつ、期待に目を輝かせたイルマくんを部屋へ入れる。案の定、彼は物珍しそうにキョロキョロと室内を見回し始めた。





「これがAくんの部屋……」





師匠もボクも、片付けはする(タチ)なため部屋は比較的キレイにしているが、こうも見られては気恥ずかしくなる。


別々の場所にある二つのベッドに、二つの机を見たダリ先生が師匠に何か耳打ちしていたが気にしないフリをした。





「…少々煙草の匂いが強いですね、」





「え"……そうですかね…」





僅かに眉を顰めるカルエゴ卿にびくりと怯える師匠。
よっぽど禁煙が嫌なのだろう。あの悪魔(ヒト)はタバコが命みたいなところもあるし。



 そりゃあ毎日あれだけ吸ってればなぁ…



すると、担任の言葉に便乗するようにダリ先生がボクをすんすんと嗅ぎ始めた。



 ダリ先生、ボクにだけ遠慮がない気がする……


 …………気のせいか、





「確かにAくんからも強い(・・)煙草の匂いがするね!」





「そっ、外で吸うように努めます……

……………………いや、外で吸います…絶対。」






××××××







イルマside



食堂でロビン先生のポトフを食べていると、隣に座るAくんが 見学はどうだった?、と尋ねてきた。

途端に押し寄せて来るたくさんの単調な感想を、僕は上手くまとめるように努めて言葉にした。





「いつもの先生たちとは少し違うところが見れてすっごく楽しかった!



それに…………」





『?それに………?』





僕の言葉の続きを、頭の上で疑問符を浮かべて待つ彼に、思わず笑みが零れる。

僕の頭に残っているのは、さっきお邪魔したAくんとイフリート先生の部屋。
どこを見ても整頓されていて、その整え方には統一感があった。

つまり、その部屋には一切の境界線がなく、お互いが一人で独占する場所などもなく、部屋を丸ごと共有して生活しているということになる。



 二人はお互いを信頼し合ってるんだ……!





「Aくんと先生は仲良しなんだなぁって!」



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紫咄(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます!楽しみにしていただけてとても嬉しいです✨満足できるものが書けるようにこれからも頑張ってまいります! (2月7日 14時) (レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 更新お疲れ様です。こういった場でコメントするのは初めてなので不快な気持ちにさせる事があったらすみません🙇🏼 この小説の更新をいつも楽しみにしています。この作品に出会えてよかったです。これからも無理のないペースで更新頑張ってください😌 (2月7日 2時) (レス) id: ae6fd6e907 (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - 珊瑚さん» ありがとうございます!嬉しいお言葉をいただくととても励みになります💪これからも自分のペースで頑張ります! (2月3日 22時) (レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
珊瑚(プロフ) - 今回も更新ありがとうございます😭!続きが気になります💕無理せず更新頑張ってください! (2月3日 21時) (レス) @page46 id: 0e327a755d (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - くろあんさん» コメントありがとうございます!すごく嬉しいです…泣これからも執筆頑張ります! (1月28日 1時) (レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫咄 | 作成日時:2023年12月13日 18時

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