第161話 ページ14
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Noside
「Aくんの好きな物は何ですか!!?」
『え?あ、えーと……魔リンゴ飴とか…?』
何故敬語なんだとイルマの質問に動揺しつつ、甘いものかな、と要約して答えるA。
一応の回答が貰えたことで男子
「Aくんはゲームとかするの?」
『たまに(先生達と)するぐらいだよ』
初めはたわいもない、軽い質問だったが、Aが回答を続けていくうちに徐々に核心をついていく。
「彼女とかいんのー?」
『いや……いないけど、』
「好きな女性のタイプは?」
『…え、ちょ』
「まさか
『ちょっと待って……!!』
二段飛ばしが如くハードルの上がっていく質問に気恥ずかしくなったAが、珍しく声を大きくする。
しんと静かになった教室で そもそも、とAが口を開いた。
『どうしてボクを知りたいなんてことに?』
主役の質問に男子
それらの全てには一面に "
「これはAくんが一面に載った、過去6枚の校内新聞」
『なんで取ってあるの……』
恥ずかしい…、と両手で顔を覆うAを他所にリードが続いて真剣そうに説明する。
「これを見れば、Aくんがイルマくんやアズくんに負けず劣らず人気でモテていることが分かる。
だけど僕たちは……
Aくんのことを全く知らない!!!!」
突然訴えかけるようなリードの剣幕にクラスメイトたちは大きく頷き、Aは驚いて言葉をなくす。
…が、言いたいことが溜まりに溜まったリードは止まらない。
「確かにミステリアス要素がある悪魔はモテるけど!!
それにしても知らなさすぎる!!
Aくんも僕らに言わなさすぎっ!!!」
『えぇ、?あ、あぁ……ごめん…?』
リードの気迫に押され、どうしていいか分からないAからは不明な謝意が零れる。
一方で、言いたいことを全て吐き出したリードは先程とは打って変わってスンとした様子でAへ向き直った。
「以上が、僕らの心境ってわけです」
『情緒大丈夫…?』
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紫咄(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます!楽しみにしていただけてとても嬉しいです✨満足できるものが書けるようにこれからも頑張ってまいります! (2月7日 14時) (レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 更新お疲れ様です。こういった場でコメントするのは初めてなので不快な気持ちにさせる事があったらすみません🙇🏼 この小説の更新をいつも楽しみにしています。この作品に出会えてよかったです。これからも無理のないペースで更新頑張ってください😌 (2月7日 2時) (レス) id: ae6fd6e907 (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - 珊瑚さん» ありがとうございます!嬉しいお言葉をいただくととても励みになります💪これからも自分のペースで頑張ります! (2月3日 22時) (レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
珊瑚(プロフ) - 今回も更新ありがとうございます😭!続きが気になります💕無理せず更新頑張ってください! (2月3日 21時) (レス) @page46 id: 0e327a755d (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - くろあんさん» コメントありがとうございます!すごく嬉しいです…泣これからも執筆頑張ります! (1月28日 1時) (レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫咄 | 作成日時:2023年12月13日 18時