【 バレンタイン 】&【 エイト 】--- 無性くん ページ44
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最近本編が不穏なので………汗
時系列は 二年生に進級〜心臓破り前 です…!
Noside
バレンタインであるその日は朝から騒がしく、甘いチョコレートの香りが校内に広がる。
「A先輩!これ貰ってくださいっ!!」
「私のもっ!一生懸命作りました!!」
『ありがとう、大事に食べるね……』
チョコを渡すため、わざわざ
それはAに限った話ではなく、
特にイルマは凄まじく、既にチョコの山に埋もれている。
もう持てないと、Aにもチョコの山ができそうな勢いの中、彼を覗く一人の影があった。
「デビやべー……
やっぱり
「注目の的だもんね、
………ってエイト、生徒を睨んだらダメだよ。」
「睨んでない。」
ツムル、イチョウ、エイトの三人は朝の職員会議を終え、職員室へ帰る途中だった。
イチョウの言葉をエイトは一瞥もせず否定して、自身の弟子を取り囲む女生徒たちへ目をやる。しかしその視線は睨んでいない割には鋭く、不機嫌極まりないものだった。
そんなエイトにツムルは 大丈夫だって、とフォローを寄越す。
「そんなにライバル視しなくても、Aは可愛くていい匂いする女子にも無関心なんだから。」
「ライバル視なんてしてない。」
目に映る光景に機嫌を悪くしたのか、同僚のフォローをへし曲げるように扱うエイト。
へし曲げられたツムルを慰めながら、続いてイチョウが口を開いた。
「Aさんのことだし、今頃イルマくんをチョコの山から救出する作戦でも考えてるんじゃない?
………あ!ほら、Aさんが動き出し…た……?」
イチョウの言葉の途中で女生徒の輪から動き出したAの向かう先は、イルマの元ではなかった。
何度か大きく瞬きしたツムルが、同僚二人にそっと疑問を投げる。
「なんか……こっち来てない?」
すると向かってくるAへ視線を傾けたまま、エイトがぽつりと独り言のように呟いた。
「……目が合った。」
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紫咄(プロフ) - ももさん» レスありがとうございます!楽しく読んでいただけたようで嬉しいです! (2月28日 23時) (レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
もも - 紫咄さん» リアルのほうで色々あり、ずっと見に来れずですみません……小説、最高でした…!おかげでニヤニヤが止まりません( 神作品をありがとうございます! (2月28日 22時) (レス) id: 710a8daeb1 (このIDを非表示/違反報告)
ぼーる。(プロフ) - 紫咄さん» こちらもドンピシャでした…!ありがとうございます! (2月16日 15時) (レス) id: f43dd9d3e3 (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - ぼーる。さん» リクエスト完了いたしました!前回のお話が解釈一致で安心しました…!二度目のリクエストありがとうございます!楽しく書かせていただきました!お話の改変や新たなリクエスト等あればまたコメントにてお願いします。 (2月13日 14時) (レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
ぼーる。(プロフ) - 紫咄さん» 書いて欲しいものそのままでずっとニヤニヤしていました…!続けてのリクエストですが、『子供が産まれてみた』(女主)で書いていただけるでしょうか…?お願いします…! (2月7日 10時) (レス) id: b3d9f0a76a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫咄 | 作成日時:2023年5月7日 12時