【 箱詰め 】＆【 キリヲ 】--- 女主 ページ38
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あんまり必要ない設定ですが……夢主は後輩となっております。
貴方side
説明なんていらないから助けて欲しい。
「僕に寄りかかってええよ、」
大丈夫だからと先輩は言うが、私は断った。
ただでさえ身体の弱い先輩だ。私の体重で押し潰しでもしたら……そう思うと否が応でも指先に力が入る。
現在、私とキリヲ先輩は棺桶のような奇妙な箱に閉じ込められていた。
尤も、明らかに一人しか入らないような幅の箱では 閉じ込められた、というより 押し詰められた、の方が適している気もするが…。
私を下にして欲しかった……
誰へ向けたかも分からない悪態を心の中で吐く。幸いなことに箱の高さに余裕はあったが、壁についた手だけで身体を支えているため、非常に疲れる。
かと言って先輩に全体重かけるわけにもいかないし……
今や 説明などいらないから早く解放してくれ、という思いでいっぱいでいると先輩が心配そうに眉を下げた。
「Aちゃん、汗かいてんで」
『たっ、代謝がいいので！！
…そうだっ！先輩の
「僕とAちゃんの間に張ったら、数秒で空気無くなるんよ」
私の考えを見通してのことか、キリヲ先輩がそう答える。確かにこの狭さじゃ先輩の
「そないに僕のこと嫌い？」
『そんなことは……
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿っわ！？』
先輩の言葉を否定しようとした時、いきなり手首を捕まれ何の抵抗もなくボスリと身体が落ちる。
潰しちゃった！？！？
直後にやばいやばいと身体を上げようとするが当の先輩は全然平気そうで。
想像と違う先輩の様子に あれ……？、と頭上に疑問符が浮かぶ。そんな私をキリヲ先輩は小さく笑った。
「Aちゃん、僕のこと甘く見すぎやわぁ」
『ご、ごめんなさい……』
「ええよ、優しいだけだもんね」
子守唄でも歌い始めるような先輩の優しい声がすぐ傍から聞こえ、改めて密接距離であることを実感する。
にしてもいい匂いするなぁ……先輩、
普段は嗅ぐことのない、清涼感のある香りが鼻腔を擽り、私もだんだんと落ち着きを取り戻す。
徐々に鉄のような匂いも混じって……。
………………、
………………………………うん？
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紫咄(プロフ) - ももさん» レスありがとうございます！楽しく読んでいただけたようで嬉しいです！ (2月28日 23時) (
レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
もも - 紫咄さん» リアルのほうで色々あり、ずっと見に来れずですみません……小説、最高でした…！おかげでニヤニヤが止まりません( 神作品をありがとうございます！ (2月28日 22時) (レス) id: 710a8daeb1 (このIDを非表示/違反報告)
ぼーる。(プロフ) - 紫咄さん» こちらもドンピシャでした…！ありがとうございます！ (2月16日 15時) (レス) id: f43dd9d3e3 (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - ぼーる。さん» リクエスト完了いたしました！前回のお話が解釈一致で安心しました…！二度目のリクエストありがとうございます！楽しく書かせていただきました！お話の改変や新たなリクエスト等あればまたコメントにてお願いします。 (2月13日 14時) (レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
ぼーる。(プロフ) - 紫咄さん» 書いて欲しいものそのままでずっとニヤニヤしていました…！続けてのリクエストですが、『子供が産まれてみた』（女主）で書いていただけるでしょうか…？お願いします…！ (2月7日 10時) (レス) id: b3d9f0a76a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫咄 | 作成日時：2023年5月7日 12時
