【 王様ゲーム 】&【 教師陣 】--- 無性くん ページ24
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Noside
______せ〜〜のっ!
「魔王様だ〜れだっ!!」
「はい!僕です!!」
そう言って勢いよく手を挙げたのはロビンだった。
「う〜ん、じゃあ3番と6番は
途端に溜息が一つ響いた。
この魔王様ゲームには強制参加させられた悪魔がいたからだ。
それは教師ではなく……
『………パスで。』
ただの生徒であった。
パスはないよ!、と元気よく答えるロビンにAはまた溜息を零した。
『ボクは6番です、3番は誰ですか?』
「あ、僕です」
控えめに名乗り出たのはマルバスだ。いつかあった
「じゃあ……」
教師と生徒は静かに悪手を交わし、命令を終えたのでAが手を離そうとする。が、マルバスは手を放すどころかだんだんと力を入れ始め…
ギチギチ…
『……あの、ちょっと、痛いですマルバス先生』
「……え?ああ、ごめんね!
Aくんだから痛みにどれぐらい耐えられるのかつい試したくなっちゃって………」
『悪手ついでに試さないでください…』
ヒリヒリと僅かに痛む手を摩るAを他所に じゃあ次!、と言うロビンの声でもう一度魔王の抽選が始まる。
魔王様だ〜れだっ?、その決まり文句に応えた次の魔王は…
「ふいっ♪私ですね〜〜!」
スージーの声に周りが おおー!、とざわつき出す。
元々寮に住んでいる女性教師が少ないため、女性からの命令は貴重なのだ。
「それでは……4番さんは1番さんに " 壁ドン " してもらいましょう〜!」
………………。
『………え、』
Aの
生徒の様子に、途端にダリは肩を揺らし笑い出した。
「スージー先生…くっ、ふふ…っ、最高すぎ……!!」
「ふいっ、狙いましたからねぇ」
『狙わないでくださいよ……』
楽しそうなダリとは反対に、肩を落とすA。
スージーが何番だったのかと尋ねれば、生徒は遠い目をした。
『1番です。』
…………。
…………………………え、
今度はその場にいた教師のほとんどが魔抜けた声を出した。
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紫咄(プロフ) - ももさん» レスありがとうございます!楽しく読んでいただけたようで嬉しいです! (2月28日 23時) (レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
もも - 紫咄さん» リアルのほうで色々あり、ずっと見に来れずですみません……小説、最高でした…!おかげでニヤニヤが止まりません( 神作品をありがとうございます! (2月28日 22時) (レス) id: 710a8daeb1 (このIDを非表示/違反報告)
ぼーる。(プロフ) - 紫咄さん» こちらもドンピシャでした…!ありがとうございます! (2月16日 15時) (レス) id: f43dd9d3e3 (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - ぼーる。さん» リクエスト完了いたしました!前回のお話が解釈一致で安心しました…!二度目のリクエストありがとうございます!楽しく書かせていただきました!お話の改変や新たなリクエスト等あればまたコメントにてお願いします。 (2月13日 14時) (レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
ぼーる。(プロフ) - 紫咄さん» 書いて欲しいものそのままでずっとニヤニヤしていました…!続けてのリクエストですが、『子供が産まれてみた』(女主)で書いていただけるでしょうか…?お願いします…! (2月7日 10時) (レス) id: b3d9f0a76a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫咄 | 作成日時:2023年5月7日 12時