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貴方side
彼は、事実を隠すのが反則なほどに上手い。
「昨日まで元気だったのに風邪だってね、
大丈夫かなぁ？」
朝、いつも一緒に登校するクラスメイトが心配の声をあげる。
いつもは
………と、いうのが私たちに伝わっている事実だ。
偶然、ダリ先生とすれ違う。
「…………。」
視線を向けられ、私はそれに応えたくなくて目を逸らした。
私は知っている
いつも一緒にいる、もう一人の男子が昨日の放課後に私へ告白をした直後、風邪を引いてしまったこと。それにはダリ先生が絶対に関わっていることを。
……私は知っている
魔歴の授業中、明らかに難しい応用問題を私に当ててきた。よりによって魔歴の成績が悪い私に。
チラリと先生を覗き見ればその目は笑っていた。
明らかに私の反応を楽しんでいる。
……私はしっている
風邪で寝込んでいるクラスメイトと仲の良い男子生徒と、
偶然にも先生と遭遇してしまったこと。
男子生徒へ向けた細い目が、笑っていなかったことを。
………わたしはしっている
" 訊きたいことがあるから
放課後、職員室へおいで "
いつの間に残されたダリ先生の筆跡である紙片が、私を呼んでいた。
行きたくない
頭ではそう思っていても、言うことを聞かなかった時に受けた罰を、身体が覚えてしまっているため、半ば勝手に足が職員室を目指していた。
いやだ、こわい、いやだいやだいやだ
…………わたしは、しっている
職員室で私を見るダリ先生の目が、
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿$^※だったことを。
「Aさん、大丈夫？」
私の色を見て、ツムル先生がすぐに歩み寄ってくれたこと。
気づいたエイト先生が、遠回しに私の行動把握を尋ねてくれたことを。
……でもこれは、誰にも言えない。
ツムル先生にも、エイト先生にも。
………半端に好きになるんじゃなかった。
終
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【 王様ゲーム 】＆【 教師陣 】--- 無性くん→←【 ヤンデレ 】＆【 ダリ 】--- 女主
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紫咄(プロフ) - ももさん» レスありがとうございます！楽しく読んでいただけたようで嬉しいです！ (2月28日 23時) (
レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
もも - 紫咄さん» リアルのほうで色々あり、ずっと見に来れずですみません……小説、最高でした…！おかげでニヤニヤが止まりません( 神作品をありがとうございます！ (2月28日 22時) (レス) id: 710a8daeb1 (このIDを非表示/違反報告)
ぼーる。(プロフ) - 紫咄さん» こちらもドンピシャでした…！ありがとうございます！ (2月16日 15時) (レス) id: f43dd9d3e3 (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - ぼーる。さん» リクエスト完了いたしました！前回のお話が解釈一致で安心しました…！二度目のリクエストありがとうございます！楽しく書かせていただきました！お話の改変や新たなリクエスト等あればまたコメントにてお願いします。 (2月13日 14時) (レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
ぼーる。(プロフ) - 紫咄さん» 書いて欲しいものそのままでずっとニヤニヤしていました…！続けてのリクエストですが、『子供が産まれてみた』（女主）で書いていただけるでしょうか…？お願いします…！ (2月7日 10時) (レス) id: b3d9f0a76a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫咄 | 作成日時：2023年5月7日 12時
