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貴方side
『え、明日なんですか?』
「……?うん、
……………もしかして
朝、廊下でばったりとツムル先生と出会い、たわいもない会話をしていればエイト先生の誕生日が明日であることが発覚した。
『だってみんな、教えてくれたとしても誕生日の後日じゃないですか。
プレゼントもそれぞれで渡してるって聞きましたし……』
また、というのはこれまであったであろう先生達の誕生日をボクが知ることなく、当然祝いの言葉一つも言えずに終わってしまったからだ。
「まぁ…みんな気を使ってるんだよ、多分。
ほら、俺ら教師と違ってAは収入源ないだろ?」
気持ちが大事とはよく言うが、それでも毎年細やかな贈り物をあげるのが一般的だ。しかし収入源のないボクが教師全員分のプレゼントを用意するのには負担がかかりすぎる、ツムル先生の言っていることはそういうことなのだろう。
『それは……そうですけど、
普段からお世話になっている
特にエイト先生は特訓もつけて貰ってるし……
「うーん……じゃあ何か作るっていうのは?」
『……作る?』
「そう、料理とか!
それならAもあんまり負担ないだろ?」
確かに、それなら金銭面でも負担は少なそうだ。しかし残る懸念点が一つ……。
料理、できたっけ…………
エイトside
資料整理で重くなった肩を背伸びで無理やり誤魔化す。学校警備は終末日など関係ないので帰宅時間はいつもと変わらない。
自室の扉を開ければ部屋の明かりは消えていたので、Aくんはもう寝たのだろう。
薄ら明るい廊下から急に視界が暗くなり、目が慣れない。
やっぱり今日の用事はダリ先生だったか……
なぜか余計に重くなった肩を無視してベッドで眠る彼の寝顔でも覗こうかと思ったその時、
『遅かったですね、』
ベッドを覗けばAくんの姿はなく、代わりに後ろから彼の声が聞こえる。振り返ってみれば暗闇に彼が手を後ろに回して立っていた。
「びっ、くりした……起きてたんだね」
『……中々眠れなくて、』
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紫咄(プロフ) - ももさん» レスありがとうございます!楽しく読んでいただけたようで嬉しいです! (2月28日 23時) (レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
もも - 紫咄さん» リアルのほうで色々あり、ずっと見に来れずですみません……小説、最高でした…!おかげでニヤニヤが止まりません( 神作品をありがとうございます! (2月28日 22時) (レス) id: 710a8daeb1 (このIDを非表示/違反報告)
ぼーる。(プロフ) - 紫咄さん» こちらもドンピシャでした…!ありがとうございます! (2月16日 15時) (レス) id: f43dd9d3e3 (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - ぼーる。さん» リクエスト完了いたしました!前回のお話が解釈一致で安心しました…!二度目のリクエストありがとうございます!楽しく書かせていただきました!お話の改変や新たなリクエスト等あればまたコメントにてお願いします。 (2月13日 14時) (レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
ぼーる。(プロフ) - 紫咄さん» 書いて欲しいものそのままでずっとニヤニヤしていました…!続けてのリクエストですが、『子供が産まれてみた』(女主)で書いていただけるでしょうか…?お願いします…! (2月7日 10時) (レス) id: b3d9f0a76a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫咄 | 作成日時:2023年5月7日 12時