【 告白 】＆【 キリヲ 】--- 女主 ページ15
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貴方side
お日様の匂いがする暖かい風が、私たちの間を通り抜ける。
そう、今日はいい日になるはずだった。
だってこんなにいい天気だから。
「ふふ、」
彼と私が二年生に進級したばかりのことだ。
ひょんなことから魔具の話で盛り上がり、すっかり魔具
そんな彼が 話がしたい、と私を魔具研究師団の師団室に呼び出し、私は素直に応じた。
きっと今日も魔具の話で盛り上がるだろうと、そう思って疑わなかった。
ローテーブルの置かれた畳の上で私は出されたお茶をゆっくりと飲むが、その手はリラックスしておらず、じとりと汗が滲む。キリヲくんはずっとすぐ隣で私を観察しているからだ。
その表情は優しくあるが、浮かべられた笑みからは薄ら闇が見えるような気がした。
なんだか今日のキリヲくんおかしいな……
鈍い私がそう思う程に、彼の様子は普段と違っていた。
「Aちゃんの髪、さらさらやね」
『あ、ありがとう…』
さらりと私の髪を撫でるキリヲくんに戸惑いながらも何か答えようと感謝を述べるが、どうにも居心地が悪い。
『あ、あの……』
「前から、言おう思てたことがあるんよ」
いつもと違う空気に耐えられず私が口を開けば、それを遮りキリヲくんが私の髪から手を離す。
「初めは、魔具の話ができるいい仲間思てたけど……
二回、三回……話す度に違和感覚えてな…
だんだん僕ん中では違うものになってたんよ」
キリヲくんは私を見ずに目を伏せて自分の胸の当たりをギュッと掴む。その横顔からは赤くなった頬と耳が覗いていた。
「胸の辺りがしんどなってきたんや
そこでようやく気づいた……僕は多分、」
ここまで聞けば否が応にも分かった。
湯呑みを包む私の手に、キリヲくんの白い手が滑る。私は湯呑みから目を離さず、彼の方を向くことができなかった。
これはきっと、告白だ
「Aちゃんのこと好きなんや、って…
だから……」
『ごめん、キリヲくん
私はキリヲくんのこと、そういう目で見れない』
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--- 続き→←【 ヤンデレ 】＆【 ツムル 】--- 女主
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紫咄(プロフ) - ももさん» レスありがとうございます！楽しく読んでいただけたようで嬉しいです！ (2月28日 23時) (
レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
もも - 紫咄さん» リアルのほうで色々あり、ずっと見に来れずですみません……小説、最高でした…！おかげでニヤニヤが止まりません( 神作品をありがとうございます！ (2月28日 22時) (レス) id: 710a8daeb1 (このIDを非表示/違反報告)
ぼーる。(プロフ) - 紫咄さん» こちらもドンピシャでした…！ありがとうございます！ (2月16日 15時) (レス) id: f43dd9d3e3 (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - ぼーる。さん» リクエスト完了いたしました！前回のお話が解釈一致で安心しました…！二度目のリクエストありがとうございます！楽しく書かせていただきました！お話の改変や新たなリクエスト等あればまたコメントにてお願いします。 (2月13日 14時) (レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
ぼーる。(プロフ) - 紫咄さん» 書いて欲しいものそのままでずっとニヤニヤしていました…！続けてのリクエストですが、『子供が産まれてみた』（女主）で書いていただけるでしょうか…？お願いします…！ (2月7日 10時) (レス) id: b3d9f0a76a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫咄 | 作成日時：2023年5月7日 12時
