第０８話 ページ9
〜
貴方side
正門を破壊し、連行された後のこと。
「これを、」
理事長室にて、その場にはボクとサリバン様とその
その悪魔が差し出したのは、制服のようなものだった。
『……これは？』
「私がこの学校の在籍中に着ていた制服です。
貴方のような飛び入り入学生は前例がなく、何かと規格外なので表向きは転校生となっていますが、
生徒となるからには制服が必要でしょう」
基本服装は自由だがシャツだけ着て来られても困る、と付け加えられ心外だが言い返す言葉も見つからず受け取る。
「それはもう使わないものなので、自由に改造でもなんでもしてくれて構いません」
『…ありがとう、ございます』
「……僕のSDでも警戒しちゃうんだね。
心外だなあ、オペラもそう思わない？」
サリバン様が机に項垂れ、間延びた声色で赤いSDに共感を求める。
「そうですね、そんなに警戒せずともサリバン様みたいに取って食べたりはしませんよ」
そう言ってボクを見る眼に、嘘はなかった。
しかしボクはどうしても大人というものを、イマイチ信用できなくなっていた。
………恐らくあの地獄の影響だろう。
「もぉ、オペラったら酷ーい！
僕はそんなことしないよー！
…………………でも、」
この悪魔、サリバンは一見飄々としているが、その実鋭い目と威厳を共に持ち合わせている。
今も現在進行形で言葉にしがたいオーラに圧迫感を感じるのだ。
「もし契約を破り、イルマくんに危害を加えた場合は……
キミの今後の
＿＿＿＿＿君に許された答えは2つ
＿＿＿＿＿魔関署へ行くか、僕と契約するか
サリバン様に最初に言われた言葉だ。そしてボクは " 契約 " を選んだ。
契約内容は
つまり、ボクが
『サリバン様の御前のもと、
たとえ信用していない相手だとしても、
イルマ様への忠誠と契約厳守をここに明言します。』
「辛辣だな〜
………でも、いい返事だね
君にも、この契約がきっといい刺激になるよ」
サリバン様の言うことはよく分からなかったが、ボクは一礼し、踵を返した。
〜
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 442人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紫咄(プロフ) - もこさん» コメントありがとうございます！全員推し分かります！皆が皆良いキャラでいくら書いても書き足りないくらいです笑これからも更新頑張ります！ (6月7日 19時) (
レス) id: a9de1191b0 (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - 初コメ失礼します！私愛され大好物なので嬉しいです！魔入りました入間くんのキャラ全員推しなので嬉しいです！更新頑張ってください！ (6月7日 19時) (レス) @page5 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - ガイさん» ありがとうございます！頑張って執筆しますのでまた読みに来てくれると嬉しいです！ (2023年4月30日 14時) (レス) id: a9de1191b0 (このIDを非表示/違反報告)
ガイ - 面白かった。←いつもは、こんなキャラじゃありません！！(*/□＼*)かぁ〜// (2023年4月30日 14時) (レス) id: 5793000cce (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - 翡翠さん» コメントありがとうございます！とても励みになります！これからも頑張って執筆していきますので読んでいただけると嬉しいです。 (2023年4月7日 23時) (レス) id: a9de1191b0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫咄 | 作成日時：2023年1月1日 23時
