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第28話 ページ29





「……ん、…あれ……Aくん、?」





『お目覚めになりましたか、イルマ様』





無事でよかったです、安堵の息を漏らせばイルマ様は顔を真っ青にしてボクの心配をし始めた。



 相変わらず優しい悪魔(ヒト)





『ボクは頑丈なので大丈夫ですよ』





「いや!どう見てもボロボロだし…!
Aくんはもう少し自分を大切にしないと!!



……………あと、!」





言いながら彼は言うべきか否か迷っているのか、何度も口を開いては閉じてを繰り返す。
前言のような勢いのなさに、頭上で疑問符を浮かべるがようやく思い切りがついたようで何度目かの口を開いた。





「こっ…これは僕のワガママ、なんだけど………」





『イルマ様が命じるなら、全て遂行してみせましょう。』





「それ……っ!それだよっ!!」





 ……………………………???



何か失礼なことを言ってしまっただろうか、いやそんなはずはない。礼儀として、(つか)える身としては十分な返し方だったはず。

しかし、主人の続けた言葉は予想外なものだった。





「その… " 様 " 呼びがずっと気になってて……

アズくんみたいに好意で言っているようには見えなかったから…………だから…その……






_____僕とお友達になってください!!」





 ………………あぁ、



聞き慣れない言葉に少しの驚きを抱きながら、彼から表情が見えないほどに俯く。



 ………………こういう悪魔(ヒト)だったな





「あ、お友達っていうのは一緒に遊んだりする大切な相手?…で!その…なんて言うか……」



『……いいよ、イルマくん(・・)






_____……また、会えるよね…?





主従関係も何もないあの時、最後に交わした会話が想起される。彼の言葉がまだ鼓膜を震わせているみたいに新鮮だ。

自然と頬も緩む。





「っえ………今、なんて…」





『友達になろう』





 ………………また、会えたね




 ……………イルマくん



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紫咄(プロフ) - もこさん» コメントありがとうございます!全員推し分かります!皆が皆良いキャラでいくら書いても書き足りないくらいです笑これからも更新頑張ります! (6月7日 19時) (レス) id: a9de1191b0 (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - 初コメ失礼します!私愛され大好物なので嬉しいです!魔入りました入間くんのキャラ全員推しなので嬉しいです!更新頑張ってください! (6月7日 19時) (レス) @page5 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - ガイさん» ありがとうございます!頑張って執筆しますのでまた読みに来てくれると嬉しいです! (2023年4月30日 14時) (レス) id: a9de1191b0 (このIDを非表示/違反報告)
ガイ - 面白かった。←いつもは、こんなキャラじゃありません!!(*/□\*)かぁ〜// (2023年4月30日 14時) (レス) id: 5793000cce (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - 翡翠さん» コメントありがとうございます!とても励みになります!これからも頑張って執筆していきますので読んでいただけると嬉しいです。 (2023年4月7日 23時) (レス) id: a9de1191b0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫咄 | 作成日時:2023年1月1日 23時

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