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第13話 ページ14





イルマside





________じゃあ、



___アズくんって呼ばせてもらいたいな。






決闘で負けてしまったアズくんがAくんに何でも一つ、言うことを聞こう、と潔く告げれば彼は小さく笑って アスモデウスくんって長くて噛んじゃいそうだからさ、とそう要求した。

アズくんもAくんの実力を思い知り、僕のSDであることもすっかり認めているようだった。





「……意外だ、
もっと私の嫌がるような要求をすると思っていたが………そんなことで良いのなら。」





いいだろう、とAくんと握手を交わすアズくん。その表情(カオ)に憎悪のような悔しさは見えなかった。





「じゃあ僕もアズくんって呼ぼうかなー?」





「ダリ先生?!」





ひょっこり現れたダリ先生に皆が皆、同じように驚きの声をあげる。


何しに来たのかとアズくんが尋ねてみれば先生はただ一言 生徒指導だよ、と答えた。



 ……………え?





「いやぁまさか師団披露(バトラパーティ)を控えた今頃に中庭をクレーターだらけにするとは!」





さすが問題児(アブノーマル)クラスだね!、と先生は心做しか圧のかかった笑みを浮かべる。開かれた目から覗くダリ先生の瞳は、しっかりとAくんを捉えていた。


彼は居心地の悪そうに すみません、とさりげなくその場から逃げようとするが…





「はーい、逃げないよ。
生徒指導だって言ったでしょ?Aくん」





Aくんを逃がさんとダリ先生が彼の肩をガシリと掴んで離さない。

そして恐怖すら感じられる笑顔でAくんは先生に連れていかれ、頭上ではちょうど五限目の予鈴を知らせる鐘が鈍く鳴った。






××××××







貴方side



珍しく誰もいない職員室で渡されたのは数枚の書類だった。





「はいこれ、君が所属する師団(バトラ)の書類だよ。

まぁ…所属するというより、もう所属してるんだけど」





入団希望書だけ勝手に出しておいたよ!、とピースする先生にさすが教師統括だと溜息を落とす。



 地位の高い人がすることは先が読めないなぁ……





『師団……イルマ様と同じところですよね?』





「勘がいいねー!さすがSD。
今日から早速そこで活動してもらうから、頑張ってね!」





そこで貰った書類に初めて目を向ける。書類には大きな文字で、師団名が書かれていた。





『……魔具研究…師団、』



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紫咄(プロフ) - もこさん» コメントありがとうございます!全員推し分かります!皆が皆良いキャラでいくら書いても書き足りないくらいです笑これからも更新頑張ります! (6月7日 19時) (レス) id: a9de1191b0 (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - 初コメ失礼します!私愛され大好物なので嬉しいです!魔入りました入間くんのキャラ全員推しなので嬉しいです!更新頑張ってください! (6月7日 19時) (レス) @page5 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - ガイさん» ありがとうございます!頑張って執筆しますのでまた読みに来てくれると嬉しいです! (2023年4月30日 14時) (レス) id: a9de1191b0 (このIDを非表示/違反報告)
ガイ - 面白かった。←いつもは、こんなキャラじゃありません!!(*/□\*)かぁ〜// (2023年4月30日 14時) (レス) id: 5793000cce (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - 翡翠さん» コメントありがとうございます!とても励みになります!これからも頑張って執筆していきますので読んでいただけると嬉しいです。 (2023年4月7日 23時) (レス) id: a9de1191b0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫咄 | 作成日時:2023年1月1日 23時

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