それはまるで雪のように。《竈門炭治郎》

卌 ページ41

雪乃side

あの後、緊急柱合会議が行われたらしい。





そこで、真中の鬼殺隊の権利剥奪と、牢獄行きが決定した。







柱の方々は、一人一人、謝ってきてくれた。








炭「…雪乃、そんな簡単に許しちゃっていいのか？」





「許すに決まってんじゃん！そもそも真中だって親戚が鬼だった時点で悲惨だよ！あーまじ、あの時処刑はやめてくれって言ってよかったー……」






本当は真中、処刑のはずだったんだよね。




さすがに可哀想でしょ。




境遇が偶然大変だったってだけなのに。






炭「雪乃はいつも優しすぎるんだよ」






「いーのいーの。私は炭治郎と一緒にいるだけで幸せなんだから」





炭「ばｯ…もう、可愛いこと言うなって…」







顔を手で覆う炭治郎。




その仕草すら愛おしい。






「炭治郎、これからもよろしくね？」






炭「もちろん。離すつもりないから、そこんとこよろしく」







さっき顔赤くしてた人が言うことじゃないって…！







「もう…わかってるよ」





あ、雪乃、顔真っ赤だ。





炭治郎が笑いながら私を小突いてくる。






幸せだなあ。








私たち鬼殺隊に明日は保証されない。






でも思ってしまうんだ。







この時間がいつまでも、おじいちゃんおばあちゃんになっても、続きますように＿＿＿＿＿







fin

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