廿漆 ページ27
冨岡side
雪乃に出会ったのは、2年前の冬だった。
ある村での任務を任され、俺はその村に出向いた。
幸い村の損傷は大きくなく、ほとんどの村人が助かった。
そう、ほとんどの。
鬼を倒した後、一軒の家から泣き声が聞こえた。
「ごめん、ごめんなさい…」
そう謝る声も聞こえる。
俺はその家へ走り、引き戸を開ける。
1人の少女が座り込んでいた。
傍らには、3つの血塗れになった遺体。
犠牲者が…いたのか。
泣いていた少女がハッと顔を上げ、家族だったであろう3人を守るように前に立つ。
「来ないで!! もうやめて…!!」
声は震え、瞳には恐怖の色が見える。しかし彼女は、身を呈して家族を守ろうとしていた。
冨「驚かせてすまない。俺は鬼狩りの冨岡義勇というものだ。家族を守れなくて…すまなかった」
「鬼…狩り？」
少女はそう言って、目を瞬かせた。
ああ、存在を知らないのか。
冨「鬼狩りというのは、その名の通り、鬼を狩って撲滅させる人達のことだ。鬼殺隊とも呼ばれている」
「…私の家族は、もうだめ？」
冨「残念だが、そうだ」
「あの、私も、鬼殺隊に入れますか」
彼女の発言に少なからず驚いた。
志願者がいるとは。
冨「入れる。だが、それ相応の訓練を受け、実力が伴ってからだ」
「命に変えてでも、他の人を救いたい。私のような孤児を出さないためにも」
涙を拭って、真剣な表情でそう言った。
冨「…よし、俺についてこい。名前はなんだ」
「東雲雪乃と言います」
冨「そうか、俺は冨岡義勇だ」
雪乃は驚く程に実力を伸ばし、最終選別でも生き残った。
冨「雪乃、俺の継子になれ」
正式な鬼殺隊となり、階級が丙となった時、雪乃に言った。
「うそ…え…」
そう言ったきり、泣いて何も話さない。
…俺は嫌われているのか。
「やっと、やっと師範に認めてもらえたｯ…！」
嬉し泣きか。
違うぞ、雪乃。
俺はずっと、お前を認めていたからな。
--------ｷﾘﾄﾘ線--------
ぎゃあああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!
なんかhit数がえげつねえことになってました!!
読んでくださりありがとうございます!!!!
これからも本作品をよろしくお願いします!!
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Nami - 冨岡さんが味方で良かったです！推しなので！ (8月21日 20時) (
レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
かすみ - これからも頑張って下さい!!!!!!応援してます！！プレッシャーになってしまったらすみません……(-_-;) (2020年4月20日 12時) (レス) id: 94a9a7e816 (このIDを非表示/違反報告)
かすみ - こんにちは!!!楽しく読ませてもらっています！私、めっちゃ裏切り系の小説好きなんですよね笑少し気になったところがあったんですが、拾肆話のしのぶちゃんが呼んでいる桑原さんって誰のことですか??夢主ちゃんの苗字は東雲って書いてあったので誰なのかな…と (2020年4月20日 12時) (レス) id: 94a9a7e816 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 真白さん» あああああ！なるほど!!!!!!!!!! 今すごい理解しました！付け焼き刃の知識でごめんなさい。ご指摘ありがとうございます！次作に繋げます！ (2020年4月12日 2時) (レス) id: 99dc88188a (このIDを非表示/違反報告)
真白(プロフ) - あっ…そこじゃなくて、呼吸はあくまで身体を強化するだけのもので、日輪刀から水が出たり、結晶が出たりはしないんです。説明が分かりにくくてすみません(~_~;) (2020年4月12日 2時) (レス) id: c327c25171 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆい | 作成日時：2020年3月31日 15時
