それはまるで雪のように。《竈門炭治郎》

廿伍 ページ25

雪乃side

「カナヲ、ちゃん」




栗「泣かないで、雪乃ちゃん。本当にごめんなさい、今までのこと。信じてあげられなくて、本当に…」





「いいの、いいの。気にしないで。カナヲちゃんが信じてくれただけで嬉しいから…」





栗「任務に行く前、炭治郎に言われたの。『頑張れ！！人は心が原動力だから。心はどこまでも強くなれる！！』って。自分の心のままにって、かなり難しいのね」





炭治郎が…。嬉しい、こんなにも想ってくれる人がいる。私もめげずに頑張らなきゃ。






「ねえ、カナヲって、呼び捨てでもいい？」





栗「もちろん！私も雪乃って呼ぶ」




ふふ、と顔を見合わせて2人で笑う。






栗「師範には、私から話してみるわ」






「いいんだよ、無理しないでも。炭治郎たちとカナヲが信じてくれただけで嬉しいから」





栗「そう、なの…。でも、できる限りの事はする。雪乃、私が言うのはあれだけど、頑張って。私も力になる」







「ありがとう…！さ、帰ろうか」









良い友達を持った。カナヲに言葉を託してくれた炭治郎にも感謝だ。








栗「炭治郎も心配してたけど、事が収まるまでは蝶屋敷に来ない方がいい。真中もいるし、アオイたちはまだ雪乃のこと信じてないから」





「わかった、ありがとう」

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