好きと嫌いは紙一重。part2 (ページ3)

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好き嫌い。43 ページ3

伊「ねぇ、Aちゃん、ちょっといいかな？」

声をかけられたのは昼休みのこと。

隣のクラスの伊藤千晃ちゃん。

実「何？Aに何か用？」

うわ実彩子、敵対心丸出し。

伊「あぁ、大したことじゃないの。少しお話をさせてもらってもいいかなって」

、

、

あれ？
この子、他の子と違う。

妬みとか嫉妬の気持ちが無い？

貴「いいよ」

だから迷わず、恐れずに言えた。

実「ちょっとA！」

貴「いーからいーから！行こ、千晃ちゃん！」

2人で廊下に出て話す。

伊「あのね、私、西島くんのことが好きだったんだ」

え、ちょ、読み外れた⁇

貴「そ、それが？」

伊「昨日告ったんだけど振られちゃってね」

あ、やっぱ違った((((

伊「多分、西島くんの好きな人、Aちゃんだと思うんだ。だから…頑張って」

え？

千晃ちゃん、今なんて…⁇

伊「私、応援してるから！！負けないで！」

千晃ちゃん…。

貴「ありがとう！これからはAって呼んで！」

伊「うん！じゃあ私のことも千晃って！」

貴「わかった！じゃあね、千晃！」

伊「バイバイ、A！」

隆弘のことが好きな子でもこんなにいい子がいるんだなぁ。

実「あっ！A！大丈夫だった？」

貴「全然！友達になっちゃった！実彩子にも紹介するね！」

ありがとう、千晃。

元気出た。