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「もう、寝てていいぞ？ってここじゃ寝られないか……」
「運ぶぞ〜」
そう言って私を持ち上げ横抱きにして私の部屋のベッドの上に寝かせた
持ち上げられたことに対して恥ずかしすぎてろくにパラドを見ることが出来なかった
「顔、真っ赤……。熱、大丈夫か？」
そう言ってまた顔を覗き込むせいでまた顔に熱が集まった
「こ、これは……違くて……だ、大丈夫だから……」
顔を隠すように手を出してパラドを遠ざけた
「そ、そうか……」
「じゃあ…とりあえず寝とけ」
パラドは私に布団をかけて背中をトントンする
そのせいでウトウトしてそのまま眠ってしまった。
眠ったAの顔色を伺いながらさっきよりかは元気そうな顔になっていたので帰る準備をした
「あ、薬……」
Aに薬を飲ませていなかったことを机の上を見て思い出した
「えぇ…どうやって飲ませんだよぉ……」
薬のパッケージを見たりクルクルしたりしていた
「あ、あれなら、出来る……！」
何かを閃いたパラドはすぐに水と薬を持ってAの居る部屋に戻って行った
パラドが勢い良く扉を開けたせいで意識が少しだけ戻ってきたAだった
だが、パラドはもう帰ったはずでここに居るわけがないと思ったAは自分が熱のせいで幻を見ているのではないかと思い込んでいた
「んっ……」
するとパラドが近づいてきて唇と唇が触れ合った
そのまま口の中に舌が侵入してきて私はだらしなく口を開けたままだった
「あぅっ…」
口の中には小さな固体が入ってきた
「っ、はぁ……」
パラドは唇を離し、目が合った
「……？は、ぱあ、どぉ……」
「お、A起きたのか」
「へ……？んぅっ…」
まさか本当にパラドが居るとは思っておらず驚きでそのまま固体を飲み込んでしまった
「っ……！？へっ？ぱ、パラド…………？」
「ん？どうした？」
「へっ？いや、え？ど、どうしたって…………い、今……」
驚きと混乱で口元を押さえ顔に熱が集まってくるのがよくわかる
「今、く、唇が…………へっ？」
「あぁ、Aが薬飲まずに寝たから俺が飲ませたんだよ」
「でも……その…き、キスするのは……」
「そんなに気にすることか……？」
「き、気にするよっ！恋人同士がするもんだよ！」
「恋人…………？別に良いだろ？」
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作者名：名無し | 作成日時：2023年2月24日 7時
