ゲームよりも輝くもの/檀黎斗 ページ41
「社長…!すっごい良いアイデアだと思いませんか……!?」
そう言って私は新しく思いついたゲームのアイデアをまとめた資料を黎斗社長に見せつけた
「う〜ん……これなら、ここをこうした方が良くなるんじゃないかなぁ?」
私の資料にボールペンで上書きして直してくれた
「……おぉ!流石ですね……!このゲームなら商品化出来そうですか!?」
「まだ決められることでは無い。他の出されているアイデアと比較して社内で話し合ってからどうするか決めるよ」
「う〜……負けないように頑張ります!では!」
私の小さい頃からの夢は自分のゲームで人を笑顔にすることだった
小さい頃はいつも幻夢コーポレーションのゲームを夢中になってやっていた
私もそんなゲーム達から沢山の夢を与えてもらったから絶対私もゲームで人を幸せにするって決めてるの!
私が大好きなゲームの中に社長が作ったものもある
だからすごく尊敬している人なんだ
「ちょっと待ってくれ」
「はい……?」
社長に呼ばれて立ち止まり、振り返った
「どうしたんですか、社長」
「君の才能は私の足元にも及ばない」
急にディスられ、驚いたがその通りで何も言うことはなかった
「は、はい…そうですね……?」
「だが……君のアイデアを私に見せてくる時の顔」
「ゲームの事になると感情が豊かになりとても楽しそうにしてくれる」
そんなことを言って貶しているのか褒めているのか何が言いたいのか分からなかった
「へ……?」
「君はとても美しい」
「はい……!?」
「そのリアクションも、その顔も行動も、私に楽しさを見出してくれる」
そう言って社長はスマートに私の方に歩いて来て目の前で立ち止まった
急に美しいなんて言われて普通でいられるわけがなく、顔を合わせることが出来なかった
「ゲームだけが私の楽しみだと思っていたが……そうではなかったらしい」
「……?」
「私に君をくれないかい……?」
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檀黎斗で書いてみました!
元のスマートでかっこいい黎斗と、少し神になった黎斗を交えて書いてみました。
最後の告白の返事はAちゃん次第です。
ギャグ担当でありながらもちゃんと最後まで自分の考えを貫く場面、すごくかっこいいですよね。
次のお話。
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作者名:名無し | 作成日時:2023年2月24日 7時