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「…はぁ……もう、行っていいか…?」
「…!!!まっ、待って…!」
「………今日パラドが、あんまり構ってくれなかったから…寂しかった」
どこかへ行こうとしていたパラドの袖を掴み、そういうとパラドは嬉しそうに笑顔になった
「俺の気持ちがわかったか…?」
「へ…?」
「俺もずぅ〜っと寂しかった。だからAがちゃんと言葉にしてくれるまで許さない笑」
「ぇ…………」
恥ずかしくて死にそうだけど、それよりもパラドに許してもらいたかった。
「…か、構って、ください…………」
最後の方は声が消えかけていて伝わっているのか分からないが、言ったことが恥ずかしくてそれどころではなかった
「…っ、良いぜ……」
また気まずい空気が流れたが何とか仲直り…?することが出来た
「……もう帰るのか…?」
「…う、うん、仕事も終わったから、ね」
「じゃあ今日Aん家行く」
「へ…、今日!?」
「ダメか…?」
寂しそうな顔をされたせいで断ることは出来なかった
「ダメ、じゃないよ…」
「よっしゃ!心が踊るなぁ!」
家に帰ったあとはお風呂に入ってお互い髪の毛を乾かしたり、ご飯を作って食べたり、久しぶりにパラドと過ごすことができた
ソファに座ってウトウトしていると
「A、キスしろ」
そんな爆弾発言が飛んできた
「はっ!?な、な、なんでそんなこと…」
眠気がすっ飛んでいき驚いてパラドの方へ勢いよく体を向けてしまった
「構えって言ったのAだろ?」
「っ、言ったけど………無理……恥ずかしぃ…」
「むぅ…あーあ、構って貰えなくて寂しいなーー」
「うぅ…ごめんって……あぁ、もう!」
パラドの可愛さにやられ決意を固めたAであった
「お!してくれるのか…!?」
キラキラした目を閉じキスを待っていた
……あぁ、やっぱ無理かも……で、でもパラドに言われたし……
顔が良すぎるぅ……
ダメだっ!目を瞑ってそのまま前に進むだけ…!
「A、遅いっ!」
行こうとした瞬間パラドが瞑っていた目を開いたせいでバッチリ目が合ってしまった
けれど勢いは止められずそのままぶつかってしまった
「んっ!?」
お互いがびっくりして数秒そのままで固まってしまった
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作者名:名無し | 作成日時:2023年2月24日 7時