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「ぇ、…特にだよ。大学をとりあえず卒業して色んな資格を取るつもりだから安定した職にはつく、つもり…」
「…そうか」
「頑張れよ」
ポロッとそんなことを言った
頑張れ…？──────────何よ、何にも興味無いくせに
「お兄ちゃんも…頑張ってね」
「あぁ」
そういって部屋を出ていった
……昔からお兄ちゃんは勉強ばっかりで家族とコミュニケーションなんて取ろうとしなかった
それでも両親は可愛がった
私とは会話なんて一切なかった
あったとしても必要事項を話すだけ
勉強が出来る分私も同じように出来ないといけない。
そんなプレッシャーで毎日辛かった。苦しかった
私は1位なんて別にこだわってない。
言葉では言われないけどお兄ちゃんもそうだったから私も取らないとって言われてる気がして。
頑張って頑張って勝ち取ってきたのに鏡さん家の子だから当たり前…？
ふざけないでよ…
そんなことを考えているとまた体調が悪くなってきた
「はぁっはぁ……ぃたい…！」
胸の辺りがすごく痛くなり、急に体が半透明になった
「へっ…！？なにこれ！？」
「Aさん…！大丈夫ですか…！？」
「研修医…！バグスターが病院内で暴れているぞ…！」
「え！？は、はい！」
そういうとお兄ちゃん達は走り出した
「はぁ…はぁっ…」
「Aちゃん、飛彩はね、仮面ライダーっていうヒーローになってみんなを助ける仕事をしてるんだよ…！」
「仮面ライダー…？」
「そう！化け物をビシバシやっつけるの！」
「ば、化け物っ？じゃ、じゃあ怪我するの…？」
「そうなんだよぉ…でも絶対勝つから！もうちょ〜強いんだよ！？」
ポッピーは興奮しながら自分が戦っているふうに空気中をビシバシ叩いている
…お兄ちゃん……！
「えぇ！？ちょっとAちゃん！？」
Aは急にベッドを抜け出し走り出した
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作者名：名無し | 作成日時：2023年2月24日 7時
