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ダメだ、そんな考え捨てないと……!
私は……パラド様のために………
アジトに帰ることにした。
あの後パラド様がエグゼイドに懺悔しているところを見た。
本当は今すぐにでもエグゼイドをぶっ倒したかったがパラド様が決めたことを邪魔できるわけがなかった
とても心が苦しかった。バグスターらしくない涙まで出てきたり、最近私の心はどうかしている。
パラド様の側に居るだけで良かったのに。従うだけで良かったのに。もっともっととワガママになっている
まるで人間みたい。
エグゼイドと協力をしてクロノスを追い詰めたがまだ倒すことが出来なかった。
次は必ずパラド様が倒すけどね
「パラド様……あのっ」
「A…心配かけたな……」
「いえっ、私のことなど……それより、良かったです……戻ってきてくれて……」
そういうとまた目がうるうるして息が上手くできなかった。
「も、申し訳ありません……!こんな…みっともないっ……」
服はボロボロで髪の毛もボサボサでこんな酷い姿見せなければよかった………
「…俺と一緒についてきてくれないか……?」
「は、はいっ!!もちろんです!────っ!?」
急に頭を撫でられ髪をとくようなそんな触り方をされた
「ぱ、パラド、様……?」
初めてで恥ずかしいしどんな顔をすれば良いのか分からなかった。
だがそれよりも温もりを感じ本当にここに居るんだなと再確認することができ安心し、泣いてしまった
「も、もぅっ……パラド様……パラド様っ…」
「もう、こんな思いさせねぇからっ……」
今だけは私の想いを受け取ってください。ワガママでごめんなさい……
その言葉は私の心をまた掻き乱す。
パラド様の幸せだけを思っていた心は自分の欲を出そうとしてくる
バグスターみんなのことを思って言っているのに私の耳は都合のいいようにしか聞こうとしない。
パラド様っ、どうしてあなたはここまで私を振り回すの……?
さぁ、最後のゲームだ。
クロノスを攻略するため全ライダーが戦いを始めた。
首都にばら撒かれたバグスターウイルスは人間をバクスターに変えるという恐ろしいものだった
私だってパラド様を失ってようやく気がついた命の尊さ。コンテニューの出来ない命を守るために私も戦います。
「パラド、様………?」
丁度エグゼイド達が戦っているところが見えた
その時パラド様が命をかけてクロノスを押さえ込もうとしていた
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作者名:名無し | 作成日時:2023年2月24日 7時