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パラド様に見せても恥ずかしくないようちゃんとしていた服も髪もぐちゃぐちゃだった。
バグスターの未来はもうないのか……
パラド様はもう本当に居なくなったのか……
生きる価値なんてこの世にあるのか……………
そんなことも考えたくない。
もう私に聞かないでくれ。
そのまま眠った
朝が来た。だが誰もいない。
………当たり前か。
死ぬよりも怖いこと…パラド様が居なくなってしまうこと。
檀黎斗にどうにか出来ないのか頼みに行こう
もう無理だと言われれば私も消えよう
そう思い病院に来た。
ボロボロな私を見てポッピーはものすごく驚いていたが何も言ってこなかった
「ゲンム、パラド様を復元出来ないの?」
「……パラドをこの私が復元すると思ったか?」
「………でも、あんたの神の才能があれば復元できるんでしょ?」
「はぁ……残念だが私の才能は揃っているがパラドの遺伝子は残っていない。この世にパラドというものは存在していないことになっている」
「………」
「A、ちょっと着いてこい」
エグゼイドに呼ばれ本当は殺したいほどにむかついている相手なのにもうその気力も無くなった
「ちゃんと見とけ」
そういうとガシャットを取り出し、差し込んだ
「はっぁ?……どういうことだ永夢………」
「!?パラド、様……?パラド様!!!」
近づこうとしたがエグゼイドと何やら話をしていて近づけなかった
これで私も出る枠がなくなったな。
パラド様はいつものようにエグゼイドと話しておられたようで安心したがどこかへ消えてしまった
着いていこうとしたけれど着いてくるなと言われてしまった
私はもう消えてほしくないと思ったがパラド様の命令に私情をいれるのは有り得ない。
「ほんとに行かなくていいの……?」
「え?……ポッピー……なんの用?」
「え、パラドのこと大好きでしょ?ならなんで……」
「大好きだからよ。パラド様の命令には逆らわない。私が大好きだからって押し付けはおかしいでしょ?」
「わ、私には……分からない。なんで?大好きだったら近づきたいはずでしょ?Aはなんで自分を押し殺すの……?」
「はぁ…私とポッピーじゃ立ち位置が違うの…私が側に居るのはパラド様に何かを貰うためじゃない。私の全てを捧げるため」
「………私は…探しに行ってくる」
そう言い残してポッピーもどこかへ行ってしまった
「っ……私は…………」
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作者名:名無し | 作成日時:2023年2月24日 7時