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だが、力を押さえ込んだとしてもやはりクロノスは強かった
グラファイトはやられてしまいパラド様が狙われた
「はぁはぁっ、くそっ！舐めたプレイしやがって！！」
「パラド様っ！！もうお辞め下さい！！」
「うるさいっ！！黙ってろ！！」
「ほう、仲間割れか…それではどちらも私に敗れるといい」
そういうとバグバイザーをこちらに向け必殺技を出そうとした
「パラド様に指一本でも触れさせてたまるかっ！！！」
怒りがMAXまでいき血管が切れたんじゃないかと思うくらい頭に血が昇った
私じゃ勝てないことなんて知っているけれど、バグスターの姿となりクロノスに立ち向かった
だが、やはりレベルの格差で敗れてしまった
「っはぁはぁ…！まだよ……。私は倒せてもパラド様は倒させない！！」
私はパラド様を守るよう体を前に出し攻撃を自ら受けようとした
「っ…」
それでも攻撃は一向に来なかった
「っ、エグゼイド…！なんで、あんたが…」
私の問に答えずクロノスと戦い始めた
「っ！パラド様！パラド様！しっかりしてください！」
「！触るなっ！くそっ……」
押しのけられたがそれでもパラド様を心配し、落ち着かせた
エグゼイドがクロノスを追い払い戦いが終わったところだった
「パラド…お前じゃクロノスには勝てない」
エグゼイドがそんなことを言うから文句を言おうとしたが、流石にそんな空気じゃなくて、何も言うことが出来なかった
「仮面ライダークロニクルの主人公は俺なんだよ……」
あぁ…近寄りたいけれど、今まで見てきたパラド様の中で最も恐ろしいような悲しいような雰囲気を纏っていた
「俺は人間にやられるために生まれてきた存在じゃない…！！！」
「っ…！」
「はぁはぁはぁ……！」
心が苦しい…パラド様の気持ちが…
私に出来ることは何も無いのか…
「…パラド様……！何があっても私はあなたの味方です…。私はあなたのために全てを捧げます。」
忠信を誓うように…嘘偽りなく届くように
なぜそんなことを言ったのかは自分でも分からない。
けれどパラド様に頼ってもらいたい。1人で苦しんで欲しくは無い。そう思ったから言ったのかもしれない
「……A帰るぞ」
「はぁ…！はい！！」
気持ちが届いた…！パラド様……！！
「バグスターは人間に倒されなければいけないのか…？」
「……そんなことは…ないと思います。私たちは人間を乗っ取って生まれてきた存在です」
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作者名：名無し | 作成日時：2023年2月24日 7時
