運命のEND /バグスターサイド ページ1
私はここに産まれてくる存在じゃなかった。
バグスターとして誕生したのはいつだっけ
あぁ…あの子に感染してからだっけ。
私が感染したのはたった5年しか生きていないまだ小さい女の子だった。
私はあるホラーゲームのバグスター。
エンディングはふたつある。ハッピーエンドかバッドエンドか。
常にグラファイトやパラドと一緒に行動しているけれど、今日は違う。
「永夢、私を攻略してよ」
「？あなたは、あの子のバグスター…？そのあなたがどうして？」
「う〜ん……私のゲームは知ってる？天才ゲーマーなら知ってるかなって」
「まぁ、はい。確か敵キャラを最終的にアイテムである毒で撃ち館を脱出するホラーゲームですよね」
「そう、それがハッピーエンド。だから私は死なないといけなくなっちゃう」
「まぁ人間からすれば良いことかもね。だけど私からすれば今の幸せを知っちゃった以上壊されたくない」
「…？僕はあなたと戦いたくはありません…」
「いつも見ていました。パラドが僕たちに攻撃をすると同情の目を向けるのも……本当はこんなことしたくないんでしょう？」
「……そうだけど………そしたらパラド達を裏切っちゃう…」
「大丈夫だよ。きっと……」
「ポッピー…」
「！っ、だからこそ、永夢に倒されに来たの……」
「！？だめだよ！私みたいに永夢達と戦お？パラドやグラファイトだって分かってくれるよ！」
「ううん……もう私も長くないの…みんなと一緒に楽しい未来を掴みたかったのにな…」
泣き崩れてしまった。死ぬ事が怖いなんて思っていない。それが私の運命だもん。
ただ…最後まで中途半端で弱い自分が嫌で、涙が収まらなかった
「私も、ポッピーみたいなキャラクターに生まれたかったな…」
「まだ、何か方法があるはずだよ…」
「僕は何があってもあなたを倒しません…！」
「なんでよっ、バグスターは敵だよ？あの子だって私のせいで…今も苦しんでる。」
「それでも裏切れないし、苦しいよ………」
その時、目の前に突然パラドとグラファイトが現れた
「おい、A、何をやっている」
「へっ……？」
「永夢、俺たちの仲間に何したんだ？」
そういうとどちらも変身をし、戦う気しかなかった。
「やめて……2人とも…永夢は何も悪く、ない…」
「あぁ？貴様、Aにリプログラミングでもしたのか!?」
「違うよ……！永夢はAのことを思って…！」
「これは私の意思だよ…。」
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作者名：名無し | 作成日時：2023年2月24日 7時
