第十一章 ページ34
樹
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目の前にいた北斗はらあまりにも冷静だった。
ジェシーにも裏切られて、仲間かどうかも判断できない状態。
目の前に縛られている弟をみても
まっすぐ、ゆっくりと刀を慎太郎の喉元にあてるだけ
北斗「……怖いか？」
慎太郎「…っ、」
目の前で鬼とは思えないほどの涙を溢れさせる慎太郎
その状態を見て笑う…北斗…
言いたかないけど北斗のことが怖いと思う。
だって、人の死を目前にニヤリと笑う姿は
まるで
そう、
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鬼と同じなんだ。
北斗「……樹、お願いがある、」
樹「え？」
北斗「……頼むから、お前は生きくれ」
.
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樹「は？」
北斗「慎太郎の力は強すぎる。大野さんの握る鎖が壊れるのは時間の問題。もたもたすると大野さんや周りに被害が出る」
樹「…まて、おまえ、なにいってんだよ、」
北斗「こうなること、わかっていた」
目黒「…っ、」
ジェ「…北斗様、」
大我「ほくとさん？」
北斗「…ジェシーが向こうに引き入れられた時点で、俺は…鬼の兄ということは薄々気付いていた。だから、京本にも保険をかけていた」
大我「あ、…」
北斗「…俺なら、"気"の元である"無"なら、莫大なものを破裂させ、自爆、それと同時に巻き込むことができる。」
氷、風、岩、毒。北斗のもつ全ての力を使い
慎太郎と共に、眠ろうとしている。
樹「……おま、ばかかよ、なぁ、」
いくらなんでも、彼がいなくなることに力を貸すなんて俺には出来なかった。
北斗「…夜が明ければきっと逃げられる。慎太郎は人語を話す、元人間の鬼だ。云わば合成獣といっても過言ではない
ここまでおいつめて、今鬼殺しなければどうする」
北斗「……仕方がないんだよ」
長いようで短い沈黙を破り北斗がそう呟いた。
慎太郎「……やだっ、やだ…!!!お前らっ、ふざけんなよっ！俺を俺を殺ったって！！得なんてしねぇんだよ「少し黙れようるせぇな！！！」っ、はぁ？」
樹「……さっきっから抵抗ばかりしてんじゃねぇよこの野郎。てめぇは鬼なんだよ。鬼如きが0部隊の俺らに口出しすんじゃねぇよ"カッシャン"めが」
慎太郎「鬼だからなんだよっ！！俺が何したって「慎太郎」……」
北斗「…それ以上言えば、無論でお前を斬るぞ」
まわりは再び沈黙になった。
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しずく - 完結おめでとうございます！いつも楽しみにしていた作品なので終わってしまうのは寂しいですが、次の作品も楽しみにしています。これからも頑張ってください。 (2021年5月8日 22時) (
レス) id: 0ac6e112f4 (このIDを非表示/違反報告)
しずく - すごく面白いです。更新を楽しみにしています。これからも頑張って下さい。 (2021年3月7日 18時) (レス) id: 0ac6e112f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅
| 作成日時：2021年3月6日 13時
