第十一章〜最終決戦〜 ページ20
北斗
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捕まった。
黒ずくめの男らに連れてこられたのは真っ暗な洞窟だった。
全員、タンジーの刺青
男「いいから吐けよ貴様何者だ…！！！」
北斗「……貴様に答える価値もない」
男「ちっ…！！」
手は縛られ武器を奪われ…俺はどうしたものか
とまた一から考えた。
これじゃまた屋敷に戻れないねはないか…とか呑気に考えながら
「おい離せって！！！」
「いだっ…！！」
「貴様、剣士は無事なのか！！！」
聞き覚えのある3人の声がして、俺は眉間にシワを寄せた、
樹…京本…目黒…？
樹「…うわっ…！いっでぇ…！！」
北斗「おま、なにしてんだ…」
樹「…！！！お前こそ何してたんだよ馬鹿！！」
大我「北斗さん…！！」
目黒「大変申し訳ございません…訓練を受けときながらこのザマとは…本当に情けない…」
…目黒…片目が見えない割にはよくやってくれた
俺はそう言いたいくらいだった。
北斗「なぜお前らが？」
大我「それが、慎太郎さんが…「久しぶりだね、…北斗！！！」……っ、」
とてつもなく明るくて気持ちが軽くなる声。
その声はずっと俺が欲しかった声だった
北斗「……慎太郎…」
彼も彼でタンジーの刺青を見せつけるようにして
腕のバキバキの体を俺に見せつけるような上裸
多分…挑発している
慎太郎「会いたかったよ！！兄ちゃん！！」
北斗「………」
樹「……北斗」
心配そうな樹の声、感じる両脇からの目黒と京本の視線。
北斗「……鬼になった馬鹿な弟の兄になった覚えはないぞ慎太郎」
慎太郎「またまた〜そんなこといってさ！！」
受け入れたくなかった。
でも匂いでわかる。慎太郎が鬼だということも
鬼殺に歯向かう鬼舞隊員のトップだということも
樹「……やっぱお前、知ってたんだな
自分の弟が鬼だってことを」
北斗「………ああ」
樹「……知ってたんだな、全てを」
北斗「……」
樹「…おいこら、無言はある意味肯定だぞ」
北斗「…好きに受け取れ」
樹「……そんな大事なこと…なぜ俺に伝えなかったんだよッ！！」
荒らげた樹の声は悲痛だった。
北斗「……伝える必要を感じなかった。
それに遠回しに京本には伝えていた。」
樹「………てめえ、」
北斗「…隠し事をしているのはお互い様だ。
樹は俺と同じになる必要はない、そう思っただけだ」
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しずく - 完結おめでとうございます！いつも楽しみにしていた作品なので終わってしまうのは寂しいですが、次の作品も楽しみにしています。これからも頑張ってください。 (2021年5月8日 22時) (
レス) id: 0ac6e112f4 (このIDを非表示/違反報告)
しずく - すごく面白いです。更新を楽しみにしています。これからも頑張って下さい。 (2021年3月7日 18時) (レス) id: 0ac6e112f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅
| 作成日時：2021年3月6日 13時
