第十章 ページ18
樹
慎太郎「…そんな警戒すんなよ」
樹「…！！おまえっ、」
慎太郎「ここで武器なんて出したら、違法だよ、"0部隊サン"」
薄々気づいていた。
だからある程度の警戒はしていたけど鬼の匂いが全くしない慎太郎に違和感を覚えた。
樹「…お前それ…北斗を裏切ることになるぞ？」
慎太郎「ははっ！兄貴なんてどうでもいいよ」
樹「……それ」
そういって彼は俺に刺青を見せつけた。
ああ、佐久間くんも向井とやらの鬼も…
この刺青が共通点だった。
なるほどね、松本司令官はこれを勘づいてて
北斗はこれを知ってたって訳か。
樹「…てことは、篠田もかぁ、」
慎太郎「そ！！篠田さぁ、まさかの兄貴に毒入りと刀で斬られたみたいでさ！！」
なるほど、ということは最初からあいつは
あの牢屋に入る必要もなかったわけか
理解理解。馬鹿でも分かるべこんなの
樹「だいぶ前から北斗もお前も繋がってたみたいだけど…？いつからだ」
慎太郎「…佐久間くんの汽車あたりからだよ
繋がってたんじゃなくて〜佐久間に頼んで兄貴に術をかけて監視してたんだよ」
大我「…だからあの時…！」
慎太郎「それに北斗は鬼参事件のせいでそんな頻繁に憑依は使えないでしょ？だから〜内通者になってもらったの！！」
樹「……は？」
慎太郎「北斗は気付いてたよ。俺がタンジーの刺青をつけてる。生きてるってことを」
樹「…なんで」
慎太郎「樹も気付いてたんでしょ？本当は
トップ2人して隠しあいしてさ、部下を裏切ってんの！！ばっかじゃね？」
樹「ざけんなよ…！どういうことか説明しろよ！」
慎太郎「…………とぼけんなよ、」
樹「え？」
慎太郎「事実。そこにいるあいつだって！みーーんな知ってんだよ！！なんでだと思う？篠田をなんのために送り出したと思ってんだよ！！！
北斗の…あいつの存在を俺以下にする為だよ…！！」
樹「…俺たちの審査の時、鬼を送り込んだのも慎太郎か？」
慎太郎「そ！！下弦送る予定だったんだけど…北斗と楽しそうに笑うもんだから、沢山鬼入れて…！部隊の予定を狂わせたんだ」
樹「…お前、今北斗どこにいんだ」
慎太郎「……ははっ…！随分と感がいいじゃん、
間違ってないよ、その思考。
連れてってあげる。北斗のところに…ね？」
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しずく - 完結おめでとうございます！いつも楽しみにしていた作品なので終わってしまうのは寂しいですが、次の作品も楽しみにしています。これからも頑張ってください。 (2021年5月8日 22時) (
レス) id: 0ac6e112f4 (このIDを非表示/違反報告)
しずく - すごく面白いです。更新を楽しみにしています。これからも頑張って下さい。 (2021年3月7日 18時) (レス) id: 0ac6e112f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅
| 作成日時：2021年3月6日 13時
