第十章 ページ2
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北斗「…。ん、…」
松本「…あ、おきた？」
石畳の床と壁
手に感じる重さ、窓もない…
ああ、最悪だ
松本「…まったく、ほんとにお前らは人騒がせだねぇ、」
北斗「……え、？」
自分でも何をしたかなんて覚えていない
ただ、思うがままに動いて…
首の後ろに衝撃が走った
？「…おはよう」
北斗「……ぇ？」
？「久しぶりだね、こんなボロボロ姿の君に再会するとは」
北斗「……おおの、さん、…」
大野「…早速だけどさ、…
君の"気"で氷屋敷…だけじゃなくて、部隊本館全部凍ってるんだよね…まるでここだけ、"冬"」
北斗「……」
季節の逆転、昔何かでみた物語にそっくりだ。
北斗「…俺に、どうしろと、」
縛られ、自由を奪われて、横たわってるままでもわかる
俺、今、ヤバい…と
動かない手から感じるのは冷たい空気
さっきまでなかったひんやりとした感覚が俺の手、足、そしてこの床にある…
松本「……へぇ、？剣士の"気"ってそんな感じなんだ
幼い頃から比べて一段と大きくなってるね」
大野「…いや、松潤納得してる場合じゃないからね」
松本「ごめんごめん
北斗。終わらせて欲しいのよ全部。」
北斗「…松本、司令官、」
松本「ん？」
北斗「もしかしたら、生きているかもしれない、"彼奴"が」
松本「彼奴？」
大野「誰のことかな、」
松本「さぁ？」
彼奴…とは弟のことで
鬼になってるということを知っていた。
というより薄々感じてた。
だから京本に小さな保険を掛けた。
"もし、俺に何かあったら、樹を頼んだ。"
俺一人で戦うつもりで、誰も巻き込みたくなかった
本当か慎太郎が鬼なら、狙ってくるのは俺だろうって
汽車で再会したもと部隊人間の佐久間
紅月事件で倒した向井。
最近、留置所まで送った篠田。
全員がタンジーの刺青があり、そして鬼舞隊の1人。
誰もが慎太郎を知っていたから
鬼舞隊を束ねているのはもしかしたら彼奴かもしれない
そんなことも過ぎったりして不安で不安で仕方がなかった
ﾊﾟｷﾊﾟｷﾊﾟｷｯ､＿＿＿
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そこらじゅうが凍り始めていた。
いつの間にか離れていた松本司令官達はいなくて
俺一人の寂しい声が響いた。
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北斗「……はぁ、、寒、」
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しずく - 完結おめでとうございます！いつも楽しみにしていた作品なので終わってしまうのは寂しいですが、次の作品も楽しみにしています。これからも頑張ってください。 (2021年5月8日 22時) (
レス) id: 0ac6e112f4 (このIDを非表示/違反報告)
しずく - すごく面白いです。更新を楽しみにしています。これからも頑張って下さい。 (2021年3月7日 18時) (レス) id: 0ac6e112f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅
| 作成日時：2021年3月6日 13時
