第三章 ページ21
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ふっ、と蝋燭に火をつけて蝋置にコトっとおいた樹さん
今まで見たどんな表情よりも真剣で切ない顔をしていた。
樹「……北斗と俺は最年少で頂点に登り詰めた。その時は13。
その2年後、つまり今から4年前。
ここから離れた街で事件が起きた。
それが"鬼参事件"鬼が加えた被害者は多数。
数え切れないほどいて今でも行方不明がいる。
そして何人もの隊員が亡くなり、怪我をした。
俺は今と同じよう弓使いだったし、刀は中弦初期にしか使わないほどの腕前だったから空中から、上からの攻撃を中心にだった。
北斗、そして今ここで仕える目黒や阿部も北斗と共に上弦隊員として訓練をする氷屋敷の人間だった。」
"私も元は北斗様同様剣士なので"
"彼も元は氷屋敷の剣士でしたよ"
そう言えばそう言ってたな。
樹「…ここの欄みてみろ」
大我「……え？」
たくさんの資料の中、チカチカするほどの文章で
樹さんが指したのは被害者(生存者)の欄。
特別部隊｜松村北斗(15)｜
特別部隊｜阿部亮平(15)｜
特別部隊｜目黒 蓮(14)｜
その他にもたくさんの人の名前
片足を失った人や視力聴力を奪われた人がいた。
大我「……これ、」
樹「3人は上弦の鬼の被害者だ。隊員の中で唯一上まで登り詰めた者。
北斗の手足はは残ってるものの体に障がいを抱えることになった。
目黒の右目は義眼で片足は義足。
あべべは左足の麻痺。
北斗は免疫低下。お前…鬼庇ったよな」
大我「…はい」
樹「……3人を傷つけた鬼は元うちの隊員だった。
家族や、恩人、友人までもを食ってしまった。
その鬼は元隊員の"大野智"という忍と御館様の手により
陽を浴び焼けて焦げた。俺たちの目の前でな
鬼になれば人は変わる。元に戻せることなんてない。
今回北斗が汽車に乗らないのは泊まりだから。
いつ何が起きるか分からないし、誰か乗ったかも分からない。感染症の恐れがあるから乗れない」
大我「……かっこいい」
その言葉が一番似合う人だと感じた。
そんな過去を背負ってても剣士で居続ける彼がとても
かっこよくて仕方がない。
男らしく、守り続けてるその姿に
俺はなりたいと思った。
樹「悪かったな、付き合わせて…もう戻っていいぞ」
大我「……あ、はい」
樹「しょっぴ〜きょもに部屋貸してやって」
？「御意」
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15Mayuu(プロフ) - お話続けてくださりありがとうございます！ほくじゅりの幼少期のお話を読んでみたいです！また、樹君を庇って北斗君が怪我してしまったりと、、是非よろしくお願いします！ (2021年2月3日 22時) (
レス) id: ea80b7409d (このIDを非表示/違反報告)
しずく - 1番が見てみたいです。すごく面白いのでこれからも続けてほしいです。 (2021年1月30日 8時) (レス) id: 0ac6e112f4 (このIDを非表示/違反報告)
さな - この作品、すごく好きなので続けて頂きたいです (2021年1月29日 23時) (レス) id: 4edeae3903 (このIDを非表示/違反報告)
さな - いつも楽しみに見ています！私は、2番を見てみたいです！ (2021年1月29日 23時) (レス) id: 4edeae3903 (このIDを非表示/違反報告)
ほく - 作者さんが仰ってる５つのストーリーなら私は1番が好みです！もしよかったらまた書く機会があれば書いていただきたいです！ (2021年1月29日 23時) (レス) id: f8b4be04d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅
| 作成日時：2021年1月21日 20時
