第六章 ページ8
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樹「…俺、お前のことすげぇ好きだよ」
北斗「随分といきなりだなその告白」
樹「…お前はいつも、俺の上を行ってた。
俺が10歩けばお前は20。時には100。
それが俺のやり甲斐を燃やす時もあれば正直、ふざけんなって思うこともあった」
北斗「…そうだな。」
樹「否定…しろよ馬鹿。
いいよな、お前は周りからの信頼もあって頭だっていい。剣士としての務めを果たして強さもある。
俺はお前が羨ましいよ」
北斗「…本当にそう思うか？」
樹「え？」
北斗「俺だって生まれた時からできていた訳では無い
幼い頃から父上に刀等を教わっていた。
それに…京本のお父様のことを見てきたから
弟の方がなんでも上手くいってしまう悔しかった。
毒の耐性をつけて、勉強とやって、それでも俺に足りないのは兄として弟に勝つということ。
だから俺は…強くなろうと決めた。
裏ではがむしゃらに努力して吐くくらい必死になった。
それでもお前は俺が羨ましいか？」
樹「ああ、そうだなぁ
…俺もだよ。
俺も、お前がいるから強くなれた」
＿＿
「お前なんか強くなれねーよ！笑」
幼い頃。道場に入ってしばらくだった時
俺の細身の体型には重すぎる刀を振ることに俺は苦戦をしていた。
それでも当時屋敷主だった父親。兄に俺はいつも守られてたから気に入らないやつから罵声を浴びていた。
樹「ふぇっ、」
北斗「おい！」
もう道場なんて行きたくない！そんなことを思いながらも俺は足を運んでいつも裏で泣いていた。
北斗「俺と勝負しろ！」
これが俺と北斗の出会い。
泣いてる俺に構わず木刀を俺の目と鼻の先まで突きつけてきた生意気な奴。
当時の印象はそんな感じだった。
樹「…お前誰、」
北斗「松村北斗！」
小さいくせに生意気だなコイツ。
今の人見知りの彼からは想像もできない彼の勢い
思い出す度に少し頬が緩む。
北斗「お前いっつも彼奴らに虐められて悔しくないのかよ！」
樹「…俺なんて、無理だもん」
北斗「……強くなればいいだろ！！俺と！天下を目指そうぜ…！！」
樹「……天下…」
ただ、鬼を倒す部隊に天下なんてない。
けど彼は時代を変えようとしてるのは確実だった。
樹「勝負…！」
場内で1番弱い俺といちばん強い奴が戦うなんて
おかしな話だ
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沙羅(プロフ) - あさん» ありがとうございます！とても嬉しいです。樹くんと北斗くんの2人の性格の違い、弱さ、強さ…そこに注目して頂けたこと、そして【壱】で好きな場面があること…とても励みになります！これからも頑張りますのでよろしくお願いいたします！ (2021年2月4日 23時) (
レス) id: 8c91eea260 (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 移行おめでとうございます。この設定の樹くん強さの中に弱さがあったりなどしてとても好きだったのでお話し続けてくださりとても嬉しかったです。憑依させる場面特に好きでした！これからも作者様のペースで更新して頂けたら嬉しいです。 (2021年2月4日 23時) (レス) id: 6f43ad3d50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅
| 作成日時：2021年1月26日 23時
