第八章 ページ31
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ｷｰｰｰｰｰｰﾝ
北斗「…！！！はぁっ、ゆめ、…」
夢、…
此処、炎屋敷…
樹「ほく？」
北斗「樹、」
樹「…びっくりした急に視界から消えるから」
北斗「…わり、」
樹「………」
ほんわりと温かい樹の手が俺の頬に触れた。
北斗「…あったかい、やっぱ力だよな」
樹「お前はつめたい。」
北斗「…冷たい人って心があたたかいらしいよ」
樹「俺がつめてーみたいじゃん」
北斗「冷たいかも」
樹「お、お〜聞き捨てならねぇわ」
北斗「……樹」
樹「ん？」
北斗「ごめん」
樹「ふはっ！いいってことよ。お前も知らなかったべ」
北斗「…だから、無神経だった」
樹「…お互い。悩んでることは変わらなかったんだよ。
ただ本音をぶつけ合うことが怖かっただけ。
羨ましい、お前になりたい。んな安っぽい感情だけじゃ相棒ってのは務まらなかったって話しよ」
北斗「…ただ、生きてるのが無性に苦しくなった。
でも、今はそう思わない。俺はお前に勝つまで死ねない」
樹「……俺さ、お前と比べられるのが苦痛で、色々重なってどうしていいか分からなかった。正直お前のこと憎んだし恨んだ。嫉妬ばかりだった」
北斗「……」
俺は樹の話を黙って聞いた。
というより黙る以外出来なかった。
唖然としたのだ。彼の言葉に
俺が羨ましがってた彼の本音は凄く辛く壮大だった
樹「…強く当たって悪かった。その、なんていうか
お前には、俺みたくなって欲しくなかったんだよ」
樹は頭を掻きながら言った。
その顔はどこかツンと張ってて泣いたんだと思わせる顔
きっとこの顔は俺がさせたのだろう。
北斗「…叶わない、か」
樹「あ？」
北斗「別に。…ありがとう」
樹「え！今ありがとうっつた！？北斗からのありがとうは貴重だ！」
北斗「馬鹿にしてるだろ」
俺だって礼くらいは言うのに
樹「ね！ね！もっかい言って！！ありがとう？なんて言ったの！！？ありがとうだよね！！！」
俺たちはいつもそうだ。
完結することなく優しさで元通りになれる。
"兄さん…！"
北斗「…！！！」
何処からか慎太郎の声が聞こえた気がした。
ｺﾝｺﾝ
�眞蓮嵬詈�遅く失礼致します！！氷屋敷の�眞呂任后�
ジェシー「ジェシーです」
樹「おう、入れ」
焦った2人の声を聞いて俺たちは現実に連れ戻された。
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沙羅(プロフ) - あさん» ありがとうございます！とても嬉しいです。樹くんと北斗くんの2人の性格の違い、弱さ、強さ…そこに注目して頂けたこと、そして【壱】で好きな場面があること…とても励みになります！これからも頑張りますのでよろしくお願いいたします！ (2021年2月4日 23時) (
レス) id: 8c91eea260 (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 移行おめでとうございます。この設定の樹くん強さの中に弱さがあったりなどしてとても好きだったのでお話し続けてくださりとても嬉しかったです。憑依させる場面特に好きでした！これからも作者様のペースで更新して頂けたら嬉しいです。 (2021年2月4日 23時) (レス) id: 6f43ad3d50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅
| 作成日時：2021年1月26日 23時
