第八章 ページ26
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樹「うお！！！？御館様？！」
いつの間にか御館様が俺の隣にいて
そっと話しかけてきていた。
御館様「全く。君はほんとに私の声が届きませんね北斗と同じです」
樹「うう、申し訳ございません」
"全く世話が焼ける2人ですねぇ"
なんで言われて俺も否定できず…
御館様「次はどうしたんですか？」
樹「…あの、…御館様は…私が自害をしようとした時
正直、どう思いましたか？」
.
御館様「馬鹿だと思いました」
樹「へ！！？」
そ、即答…
御館様「なんですか？」
樹「あ、いえ、」
御館様「でもそれほど気づかないところで戦ってたのでしょう？」
樹「………え？」
御館様「苦しむほど、逃げ出したいほど悩んでいたんでしょう？よく頑張ったね、そう私なら声を掛けますが…命を落とすのは別ですから」
樹「……はぁ、」
御館様「…今のあなたもですよ」
樹「え？」
御館様「私正直、今の貴方のこと張り倒したいです」
樹「なっ！！」
御館様「北斗が恵まれた環境だとか、悩みがなさそうとか思ってるみたいですが彼は壁にぶつかって生きてる壊れかけの剣士です。鬼参事件といいこの間といい御両親のことといい
なにか抱えているのは貴方だけじゃない
それでも貴方は北斗が羨ましいと思いますか？」
樹「……いえ、」
御館様「…貴方達は本当に仲良しですね」
樹「え？」
御館様「気持ち悪いくらいに」
樹「え？それ貶してます…よね」
御館様「さぁ？」
樹「御館様ぁ…」
御館様「樹も北斗もも少し素直になりなさい。いいですね」
樹「…御意、」
なにに俺は了承したんだろうか
樹「…飯、部屋で食うって言ったしな、」
舘さんも買い出し分、きっと俺のは抜くと思うし
俺が街に行くとでも思ってるんだろうな
樹「…街、でるか」
あまり外に出ることのないあいつだ。
気まずくても遭遇することはないだろうしな
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沙羅(プロフ) - あさん» ありがとうございます！とても嬉しいです。樹くんと北斗くんの2人の性格の違い、弱さ、強さ…そこに注目して頂けたこと、そして【壱】で好きな場面があること…とても励みになります！これからも頑張りますのでよろしくお願いいたします！ (2021年2月4日 23時) (
レス) id: 8c91eea260 (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 移行おめでとうございます。この設定の樹くん強さの中に弱さがあったりなどしてとても好きだったのでお話し続けてくださりとても嬉しかったです。憑依させる場面特に好きでした！これからも作者様のペースで更新して頂けたら嬉しいです。 (2021年2月4日 23時) (レス) id: 6f43ad3d50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅
| 作成日時：2021年1月26日 23時
