第七章 ページ14
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樹「……てめぇ、っ…」
康二『声出したらあかんって〜！』
樹「くっ、ぁぁあああああああ！」
康二『……！』
樹「…"炎"…！！！」
大我「…！樹さん！」
糸張りにされていたはずの俺の体は地面に打ち付けられていた。
首飾りをギュッと手にして思わず涙を零した。
康二『くはっ！笑
泣くほど大切ならつけんなや』
樹「…いいか？てめぇ耳ついてんならよく聞け」
康二『あ？』
樹「…これはなぁ、俺のっ…」
言っていいのだろうか
解消と言われた関係だ。俺ばかりこんなこと言ってて
相手は俺の事を嫌っているかもしれないのに
けど俺にとっては大切なものだった
樹「俺のっ、「そいつの知り合いが贈った首飾りだ」…！」
樹「…ほく、と？」
北斗「お前が応援要求なんて珍しいな。
ついに俺のことが心配すぎておかしくなったか？」
樹「そんなんじゃ…！！」
何も攻撃されていない
それなのに緊張した体は脱力してしまった。
北斗「ふっ
なんだ、いつもの勢いはどうした。戦わないのか」
樹「…おまえ、…」
まるで蝶のように羽織を靡かせ
倒れ込む俺の目の前にすとんっ、と降りてきた
北斗「立て。俺の知ってるお前はこんなところじや立ち止まらない」
樹「…誰のせいだと、思ってんだ、」
北斗「馬鹿者。元凶はお前だろうが。」
俺の腕を引っ張って彼は俺の事を立たせた。
久しぶりに隣にいる彼は以前よりも痩せていて
手がゴツゴツしていた。
樹「…わり、さんきゅ、」
北斗「ひとつ貸しができたな」
樹「1つどころじゃねぇよ、」
俺たちはやがて、背中合わせとなった。
いつの間にか周りは糸張りになっていて
鬼舞隊である"康二"も見失った。
樹「鬼舞隊の男。名前は康二。そんでもって得意としてんのはこの厄介な糸張り蜘蛛みたいだ、…毒の耐性はついてるはずだ。」
北斗「…ほう？以前よりだいぶ詳しく教えてくれるようになったものだ」
樹「大切なものを失うのはごめんだからな」
北斗「久しぶりに意見があったな俺もだ
嗚呼、そうだ、1人で戦うか？」
樹「ばっ…！死ぬわ馬鹿！状況みろ状況…！」
北斗「ハハッ、冗談だ
それにしても…俺が西洋で作った飾りを肌身は出さず持つなんて
お前は意外と女々しいな笑」
顔がボッと赤くなった。
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沙羅(プロフ) - あさん» ありがとうございます！とても嬉しいです。樹くんと北斗くんの2人の性格の違い、弱さ、強さ…そこに注目して頂けたこと、そして【壱】で好きな場面があること…とても励みになります！これからも頑張りますのでよろしくお願いいたします！ (2021年2月4日 23時) (
レス) id: 8c91eea260 (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 移行おめでとうございます。この設定の樹くん強さの中に弱さがあったりなどしてとても好きだったのでお話し続けてくださりとても嬉しかったです。憑依させる場面特に好きでした！これからも作者様のペースで更新して頂けたら嬉しいです。 (2021年2月4日 23時) (レス) id: 6f43ad3d50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅
| 作成日時：2021年1月26日 23時
