第六章 ページ11
北斗
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北斗「…正直、安心した」
樹「え？」
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北斗「お前に、酷いこと言ったから、離れてくんじゃないかって怖かったから」
樹「……真似、してるとかいってごめん、」
北斗「今も昔も…俺は…変われない」
樹「……俺、お前が審査落ちたって聞いて、
すごく申し訳なかった。お前がこの仕事を命懸けでやってて
本当に好きな仕事って知ってたから」
樹の優しい声が俺の頭に綺麗に響く。
ポツポツと話し始める彼の声は
自信がなさげて、消えてしまいそうなほどに儚い声
北斗「…お前は…強いよ」
樹「…え？」
北斗「…俺なんかより、お前の方が強い」
きっと、樹より何倍も俺は最低なんだと思う。
羨ましくて、冷たくして、突き放して樹の優しさに甘えていたから。
北斗「…本当に、悪かった、」
樹「…北斗は怪我してまで俺の事を庇ってくれた。
嬉しかった。俺なんかと友達になってくれて
何を言われても傍にいてくれて」
北斗「…俺もだよ。あの日…お前と戦って、
あの時お前を助けてなければ俺は…きっと変われてなかった。」
樹「ちゃんと食って復帰しろよ。」
北斗「…………ごめん」
樹「謝ってばっかじゃん、お前
じゃな」
北斗「…ああ、」
いつもなら、ここで彼を門の前まで送った。
けどきっと、彼の潤んだ瞳をみてしまったら
追うものも追えない
俺自身が、声が出ないほど苦しさを感じたから
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沙羅(プロフ) - あさん» ありがとうございます！とても嬉しいです。樹くんと北斗くんの2人の性格の違い、弱さ、強さ…そこに注目して頂けたこと、そして【壱】で好きな場面があること…とても励みになります！これからも頑張りますのでよろしくお願いいたします！ (2021年2月4日 23時) (
レス) id: 8c91eea260 (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 移行おめでとうございます。この設定の樹くん強さの中に弱さがあったりなどしてとても好きだったのでお話し続けてくださりとても嬉しかったです。憑依させる場面特に好きでした！これからも作者様のペースで更新して頂けたら嬉しいです。 (2021年2月4日 23時) (レス) id: 6f43ad3d50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅
| 作成日時：2021年1月26日 23時
