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ジェシー
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ジェシー「瀬崎はね、今ほどあんなに綺麗で自信に溢れてなかったんだ」
きっと瀬崎はこれを北斗に言うつもりはなかった
だから、俺が言ってしまおう。
瀬崎には悪いけど、未来の瀬崎のためって思うと…
心が軽くなる。その姿を思い浮かべるだけで俺まで嬉しい
ジェシー「………森本慎太郎。瀬崎の元婚約者であり、もう…会うこともできない人」
北斗「…婚約者…」
ジェシー「親の政略結婚で決まったことだけど、二人の間に間違いなく愛情はあった。
大我が…瀬崎のことを好きになるまでは」
北斗「………え?」
ジェシー「……簡単に言えば、好きになったんだ大我が瀬崎をつまり慎太郎と奪い合い。大我はそのためなら手段を選ばなかった。
当時父親が偉大で、母親も名の知れてた人だからさ
慎太郎の家の会社を潰したんだよ」
北斗「……潰したって…そんな」
ジェシー「……可能だった。もちろん潰れた所の息子と結婚なんて政略結婚だ。あるわけない、だから瀬崎の父親は…婚約解消をした。
それを拒んだ2人を引き離すため瀬崎は慎太郎の知らないここに飛ばされ一人暮らし…
慎太郎は…仲を取り戻し婚約解消の取り消しを親父さんと話に言った時にね…2人で事故って死んだんだ」
北斗「……そんな…」
ジェシー「……やむおえなく瀬崎は大我と付き合った。慎太郎を忘れるため。大我にとっては本気の恋愛。瀬崎にとっては慎太郎を超える人を探す恋愛。
最悪な恋愛でしょ?
でも…あいつの心が変わり始めた時
大我の浮気発覚。」
カラカラな声で笑いながら俺はは
北斗の目の前でビールを1口、飲んだ。
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作者名:沙羅 | 作成日時:2020年10月21日 17時