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樹「………お酒飲んだの？」
「……なんで？」
樹「……このグラス…リップついてるもん」
「………まぁ、呑んだけど…そんな量のんでないし」
樹「………っ」
「……じゅっ…ひゃっ……！！！」
樹「………」
「ちょ、！まだ昼間…なにしてんのよ…！」
樹「……俺の事、好きじゃないなら
拒んで」
「はぁ…！？
じゅっ…！」
樹「……きょもと付き合って、浮気されて、目撃した帰りに知らない男に襲われて…恋愛が怖くなって、ボロボロになって、それでも…北斗に恋してて…？」
「……はぁ？今、あたしの彼氏はっ…！！」
樹「慎太郎…？それとも俺？？？」
「……っ！！！しん、…？」
樹「……俺の事、好き？恋愛感情ある？揺らぎがあるんでしょ？！」
「……………………」
樹「………なぁ、俺、お前のこと好きなんだよ、」
「……知ってる、」
樹「…ははっ、自意識過剰かよ、
お前、俺のこと好きになって欲しかった、」
「…………ごめん」
樹「……やっぱ好きじゃねぇんじゃん、」
「……あたしは…」
樹「………松村北斗が好き」
「…………大我との思い出がどれだけ苦しくて、嫌なものでも、あいつはそんなのお構い無しに付きまとった。」
樹「……慎太郎の代わりになりそうって？」
「…変わりじゃない、もう、慎太郎はいないもんね」
樹「………ごめん、」
「………辛い時傍にいてくれたのは、慎太郎の時も、大我の時も、樹とジェシーだった。本当に、ありがと」
樹「……おう」
「………樹、」
樹「……別れよっか、」
「………うん」
樹「振られるのは合わないから、振らせて？」
「もう振ってんじゃん、
樹なら、いい女、いるよ」
樹「………おう、後悔すんなよ、
俺は北斗と違ってモテるからな！？
爆モテじゅったんだからな！！！」
「ふはっ！！自分でいう？」
樹「これからは親友としてよろしく」
「…おう」
樹「…てことで着替えろ、1本吸いにいくぞ」
「……ムード台無し」
樹「ふざけんな、ムードもくそもあったもんじゃねぇ」
「切り替えはや、ロケットかよ」
樹「いや草こえて大草原」
「……は？」
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作者名：沙羅
| 作成日時：2020年10月21日 17時
