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樹
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「……てな感じで告白された」
樹「……え、いやお前意味わかんない(」
「…喫煙所で告白ってびっくり
ていうかあの太宰治難しそう。
なんていうか…私とは合わない気がする。
煙草とか嫌いそうだし」
樹「なに、太宰治って。またあいつお茶みたいな服着てたの？」
「お茶は太宰治関係ねぇよ」←
樹「北斗と同じこと言ってるし
んで？ぶっちゃけどうすんの？お前が告られて遊ばずに、終わるなんて珍しいじゃん」
「……煙草を吸う私に偏見持ってそうで嫌だ」
樹「お前多分一生誰とも付き合えねぇべ」
「あーあ…煙草を許してくれるイケメンな彼氏欲しい」
そうスティールブルーの髪を揺らし、
煙草を吸いながら寄りかかるお前は
俺が見てきたどの女性よりも儚く
かつ美しい顔立ちをしていて
樹「……お前そんな男滅多にいねぇじゃん、」
「いるじゃん、」
樹「うっそ！！誰！！！」
「ふっ…笑あたしの目の前にいる田中樹」
ニヤリと意地悪そうにこっちを微笑む彼女に
俺はまた口だけで遊ばれる。
樹「ばーか！」
「ははっ！そんな怒んなよ笑火消したらいこ、
二限からだから行かないとだよ」
樹「今日夜クラブいかねー？」
「むり、あたし今日…"ばいと"」
樹「んじゃ北斗とそこいくわ」
「……あんま真面目ｸﾝで遊ぶなよー」
樹「お前も俺の友達で遊ぶんじゃねぇ」
「あたしはいいの。むしろ告られた側」
樹「また虫俺やっつけなきゃじゃん」
「はぁ？」
きっと何年経っても
俺の思いは彼女に届かない
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作者名：沙羅
| 作成日時：2020年10月21日 17時
