山育ちの天ぷら娘 ページ5
*
煉獄さんの所に嫁ぐ事になったので、取り敢えず猗窩座の血をこぼした服は捨てた。
代わりにタンスの中に入っていたサンダルとTシャツ、パーカーを持っていく
拾われた時、私を包んでいたものだ
そうそう、お父さんが生きてたつい最近。
酔っ払った勢いで話してたけど、私と両親は血が繋がってないようだ
家族には変わりないけど
一度だけ、家を見渡す
特に思い出すものはなかった
「さよなら」
…下は乾いて無かったので、パーカーをスカートのように巻いて出てきたら、煉獄さんがマントを被せてくれた
さすがイケメン
「美味しい〜!!」もぐもぐ
天ぷらを頬張る帝羅明少女
問題なくご飯を食べれている
「うまい!うまい!…」
一緒になってさつま芋の天ぷらを頬張る
「へぇ〜!無惨って強いんだ!!」
下は鬼殺隊のキュロットパンツというものを借りて、何とか収まった。無防備過ぎると思う
「……」じっ
意思疎通が何の問題もなく取れる
血まみれの両親を前に、唾一つ出さなかった
気配も他の鬼とは違う。
「もぐもぐ…煉獄さん?」
「欲しいんですか?しょうがないなぁ」
“上弦の参”
昨日の言葉が気掛かりだった
なら何故少女は殺されていない?
「はい、どうぞ!」ズイッ!
もぐっ
「む!?」
少女は持っていた鶏肉の天ぷらを差し出した
よもや少女、それは良くない気がするぞ
君の箸だろう
「…」もぐもぐ
「帝羅明少女、趣味はあるか!?」
一度箸を置いて、聞く
「趣味…斧をブーメランみたいにすることと、イケメンの顔を拝むことです!!」
鬼に勧誘された。ということは、少なくとも相応の実力を持っているのかもしれない
「帝羅明少女!」
「はい!」
「食べ終わったら少し遊ぼう!!」
「やったあ!!」
(…遊ぼう…?私子供じゃないです!!)
↑時差
ドウッ!!!
「竹刀って柔らかいですね」
「折れちゃいました」
「______わかった、木刀にしよう」
バキャッ
こっちも折れた
「真剣にしましょうよ!煉獄さん!」
「今日はこのくらいにしておこう」
煉獄さんはなにやら額に汗を浮かべて、
おでこに手を当てながら言った
さっきまでのはきはき声は何処へ行ったんだろう
「熱ですか?」
「そうかもしれない」
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華まる(プロフ) - 面白いです!鬼滅、いいです!応援してます! (2021年10月21日 15時) (レス) @page2 id: 63f94fe703 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:肩書きの作者 | 作成日時:2021年7月9日 9時