バイオレンス旅行 ページ23
◇
「マジで死んでんの？」
「漏斗と蛇魂はともかく、夏油までとか」
「笑えないんだけど」
「どうすんのこれから」
「向こうには乙骨も居るし」
「九相図3人とか戦力なさすぎw」
「もう皆死んだし、呪霊化計画はパーだね」
「…あ！いーこと考えた！」
北海道の宿についたのは朝の11時半頃
「おお…豪華…和って感じー！！」
「祝の宿感ヤバい！！」カシャカシャ
澄み渡る北海道の空気を思い切り吸い
スマホで写真を収めた
「うわマジだ、キレー！！」
「へへん！贅沢したかいがあったねー！」
「ねぇ…恵ぃー」
五条先生が伏黒君の顔を覗き込む
「…なんすか、近いですよ」
「ちょっと目の下、クマ無い？」
「気のせいだろ！！！」
「あれれ？」
『アレアレアレェー？？』
「伏黒クンもしかして楽しみ過ぎて昨日は寝れなかった的な？？可愛いとこあんじゃん」
野薔薇と悠二が茶化す
私もそれに乗っかる
「うるせぇな…早く入んぞ」
『あーい』
まったり露天風呂が楽しみだ
男子3人女子2人で別れ
私達は部屋に入った
内装は写真で期待した通り
赤ラインがポイントの
オシャレなベッドが２つ
奥には灰色のソファーに透明で小さめなガラステーブルの空間があった
野薔薇ちゃんはトランクを、私は
最低限の荷物を入れたリュックを下ろすと
真っ先に
フワフワふかふかなベッドにダイブした
ドサッ
「いやぁー！ヤバいわね！！」
「それな！超興奮してきた！！」
これがホテル！！これが旅行か！！
マジ最高！めちゃ楽しい！
やばいふとんちょー気持ちいい！！
風呂上がりに寝んの絶対最高でしょこれ！
枕両手に勢いよく寝返りを打ち
野薔薇ちゃんと目を合わせる
「ねぇどうする！？ウノやる！？？」
「分かってないわねそれは夜のデザートよ！」
「ひとまず昼食まであとちょっとだし」
「まったり部屋を堪能しましょ！」
そう言うと、ゴロンと寝そべった
確かに移動で半日かかって
かなり体力を消耗した
五条さんの能力でパパっと飛べたらいいのに
ちぇっ
でも駅弁最高だったなー…
新幹線の景色も
私もポニテはそのままで
枕を抱きながら寝そべった
「んー…ねむぃ…」
窓側のベッドで、日が当たって余計眠たく…
「あれA？」
「…あららー、寝ちゃって」
「ご飯までには起きるのよ」
「…可愛い」クス
野薔薇が近付いてAの髪を触ろうとした時
『「…よし、あの契約は忘れているな」』
「っ！？」
体から模様が浮かび上がった
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作者名：肩書きの作者 | 作成日時：2021年6月14日 19時
