私がヒロインなんてありえない【ころん】

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昨日はめちゃくちゃ大変だった…

もうなんなんだよおおおお

あの人はあああああ

平凡に暮らしたかったのに

あの人のせいでぐちゃぐちゃ

照れたくないとこで照れちゃうし

でもこの毎日が少し楽しいって思っちゃったりする



『いってきまーす』

ガチャ

「遅刻するぅううううう」

『…ん？』

そんな遅刻する時間でもないけどな

「あ、A！！！」

『あ、やべ』

見つかったら終わり

全速力で逃げる

「待ってええええええええええええ」

『朝っぱらから来ないでくださあああい』

「いいじゃああああああん」

『やめて下さああああい』

「やだああああああああぁぁぁ」

『…もういいです』

「…何が？」

『いつまでも着いてくるの厄介なのでルール決めましょ』

「いーよ！」

『まず1つ目、追いかけてこない』

「無理」

『だめです』

「だって好きだから少しでも長く一緒にいたいじゃん」

『うーん』

「じゃあ毎朝一緒に行こ！」

『え』

「いいじゃん」

『じゃあ帰りは来ないでください』

「…わかったあ」

『あの』

「ん？」

『青山瓏さんでしたっけ』

「そだよー」

『なんで着いてくるんですかストーカーですか』

「好きだから」

『いや、それ理由になってません』

いや、たしかに私も好きだけど

ん？

私瓏さんのこと好きなの？

『私も瓏さんのこと好きですけどやめてください』

「ぶふぉ」

『？』

「今なんて言った？」

『瓏さんのこと好きですけどって言いました』

「マジで？」

『ぽいです』

「じゃあ付き合っ『だめです』なんで！」

『お母さんに言ったら泣いちゃうので』

お母さん過保護だからなぁ

「でも両思いならいいじゃん、一緒に帰っても」

『嫌です』

「なんでよおおおおおおおおおおおお」

『知りません』

「どーゆーことおおおおおおおお」

私もわからない

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