なーな ページ7
里朱side
「なんかわかんないの?知ってる事とか」
『…前もあった』
こ「同じ事が?」
『うん』
「取り敢えず起きたら聞いてみましょ」
こ「ですね」
A「…ウ」
『A?!』
A「うん…?里朱…?」
「Aちゃん!大丈夫?」
A「…まぁまぁ…大丈夫です」
『理由…聞いてもいい?』
A「…うん」
Aside
『私の家庭…お父さんが居なくて…お母さんに育ててきてもらったの。
お父さんとお母さん…離婚したの。
離婚する前私はお父さんっ子で何があってもお父さんについて行こうって思ってた。
でも今回離婚した理由はお父さんが原因なの。でも私はお父さんが嫌いになれなかった。
それでも好きだって。なのにお父さんは
「お前は邪魔だ。あっちに行け」
って。それでも私はやっぱりお父さんが好きで。馬鹿だよね笑
その前の年の誕生日、お父さんから、誕生日プレゼントに私の好きなキャラクターの"キーホルダー"を貰ったの。
それをさ、大事に持ってた。
けどお父さん達が離婚した頃、私虐められてて、そのキーホルダー捨てられたの。
何日も探した。やっと見つけたの。汚かったけど輝いて見えた。
お母さんに見せたの。そしたら
「まだお父さんのことが好きなの?…正直に言うとねAのお父さん、もう亡くなったのよ」
ショックだった。
その時に出会ったのが里朱。
一緒に遊ぶようになってからこのキーホルダー里朱の家に置いて行っちゃったみたい。
今日たまたま見つけて。今までお父さんのこと忘れてたのにまた思い出しちゃって
また会いたくなっちゃって…
…ごめんね。これだけ。くだらないことなのに。時間使わせてごめん。じゃあ帰るね』
さ「…」
こ「…」
「うん…ばいばい」
ガチャ
今まで誰にも話したこと無かったのに。
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