だからお前等じゃかなわない【刀剣乱舞】【古の女神と宝石の射手】 (ページ6)

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裕斗side

　受け入れたくない運命も、いつかは自然とやって来る。

　俺は大好きな漫画を持ちながら、そんなことを思った。

『また来たよ、感謝しろ』

「…うん、メールの件に関してはスタイリッシュダイナミック土下座するから帰って」

『帰るわけねぇだろ切腹して詫びろ』

「…もし、詫び無かったら…」

　Aの付き添いの黒髪の子は俺から漫画を奪う。

　すると、一瞬で漫画は粉々になった。

「次は、貴方ですよ…？」

「…ハイ、マジでスンマセンっした」

　その目は、俺を殺そうとする殺気で満ち溢れていた。俺の知ってる神様はこんな怖くない。

『あちゃあ、ごめんよ。アーテは自分の極々狭い空間を操れる子だから』

「何それ怖い」

「主、仕事とか無い？安定と手合わせしたんだけど、もう終わっちゃってさ」

「今お客様にお帰り頂こうとしてるからちょっと待って」

「あ、ごめんね、主が…」

『いーや、全然大丈夫』

　俺ってここの主だよな、なんでや。

　いや、確かにここの奴等は全員Aに惚れてる。でもここまで来る？主を無視するくらいなの？

「加州、何勝手にやってるんだ」

『よっしゃアーテ裕斗の物片っ端からぶっ壊すぞ』

「居らっしゃいませェェェ！！」

　Aは『分かれば良いんだよ』と笑った。最近こいつが怖い。

　正確に言えばこいつの付き添いが怖い。軍師だったら知力を使って、強い人達は武や能力。

「最初っから詰んでるじゃねーかよ…」