暴言二十一 ページ27
『本当ごめんねー
あ、そこら辺テキトーに座っていいから』
「そんな僕の方こそ……!
寧ろラテ零したの僕なのに…」
『その原因作ったの私だし
はい焙じ茶、飲める?』
「あ、ありがとうございます」
ここはどこかって?我が家です。
あのあと敦くんを家に連れこみ(下心はありません)、汚れたシャツを軽く揉み洗いしてから洗濯機にぶっ込んだ。
そして乾くまでともう着てないダボダボパーカーを着せ(サイズぴったりでダボッとしてなかった)、
服が乾くのを待っている今現在。
ソファに座っておどおどしてる敦くんに焙じ茶を渡して、向かいのクッションに腰を落とした。
「えっと……は、萩原さん」
『Aでいーよ、何?』
「本当すみません、お茶までご馳走になってしまって……」
『ティーバッグの安物だけどね
そんな気にしないでー私の勝手でしてるんだから』
ぴたっと両膝を揃えて座り、両手で焙じ茶のマグカップを持つ敦くんは、あの包帯の部下と思えないくらい素直そうだ。ウンウンいい子。
『そうだ、折角だから世間話でもしようか
どう?探偵社は』
「…皆さん本当に良くしてくれて……大変なこともありますけど、なんとかやってます」
敦くんは、そう云って本当に幸せ、って感じで微笑んだ。…この子服と頭整えて街に出したらめっちゃモテる気がする……(ズレた感想)。
『へぇ、太宰もいい部下を持ったね』
こりゃ龍ちゃん妬いちゃうなぁ、なんて思いながら返すと、敦くんが「そういえば」と口を開いた。
「……萩…Aさんと太宰さんって、何時からお知り合いなんですか?凄く親しそうに見えましたけど」
『3ヶ月前』
「さっ、3ヶ月!?そんな短いんですか?」
『ごめん嘘
んー…どれくらいだろう……何年も前から、ってくらいしか覚えてないなぁ…』
「やっぱり長い付き合いなんですね…」
『まぁね
ちょっと太宰の元上司と繋がりがあったから』
へぇー、と何故か感心している敦くん。可愛い。
『あ、そうだ乱歩さんは相変わらず?』
「乱歩さんともお知り合いなんですね!
はい、変わらず_____」
ドガァン!!と唐突に、壁だか扉だかがぶち壊される音がした。
えっなに敵襲?
玄関の方を見てみると、そこに居たのは黒い帽子。
「……真っ昼間から堂々と浮気かァ?Aちゃんよォ」
えっなに死んだ?私死んだ?
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ライム - もう更新はしないんですか?すごく面白いのでできれば完結まで進めてほしいのですが、 (2023年3月5日 5時) (レス) @page32 id: e7904a37c4 (このIDを非表示/違反報告)
眠夢_(プロフ) - なるほどぉ… 神ですか?あっ、ほんほん。だと思いましたよっ!これからも応援してますので、頑張ってくださいっ!!あれ、誰と話してるんだろuu((( (2021年3月21日 3時) (レス) id: 7e61cd56ff (このIDを非表示/違反報告)
akane_朱音 - ごちうさネタで戸惑う敦君可愛い (2019年10月17日 12時) (レス) id: 54998763e1 (このIDを非表示/違反報告)
鏡の国のアリス - あと何分…?!お、終わり?!あ、あの、無理せず頑張って生きてください!ずっと待ってます…! (2019年8月30日 14時) (レス) id: 19bb89c399 (このIDを非表示/違反報告)
福永陽太(プロフ) - 面白いと思います!・・・ご注文はうさぎですか?知ってるんですね (2018年9月23日 9時) (レス) id: 044a8ccaf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蟻 | 作成日時:2017年10月10日 21時