白熱会議 ページ6
_____そして現在地、雄英高校。
ひとつの長机を囲むようにして座っているのは
イレイザーヘッドやプレゼントマイク、ミッドナイトをはじめとする雄英高校教師陣の皆さん。
正直眼福すぎてそろそろ昇天しそう。
(ちなみに校長までいる。私はさっきから校長にしか目がいかない、ほんとになんだあの生物。すごく毛並み良さそう。)
私はイレイザーヘッドもとい相澤先生の隣に設置された子供用の椅子に座ってます。
(子供用のやつとか久しぶりすぎて座れずに戸惑ってたら相澤先生がひょいっと座らせてくれた。ほんとにイケメン。)
「それじゃ、彼女の今後についての会議を始めるのさ！」
そんな言葉を皮切りに始まった会議。私の生い立ち(五年しか生きてないけど)とかの簡単な確認がされる。やだ私有名人。
確認が終わり、真っ先に手を挙げたのはミッドナイト先生だった。
「まずは彼女に名前をつけたらどう？
呼びづらくて仕方ないでしょ」
どくっと心臓がはねた。
…マジで？私マジで雄英高校の先生達に名前つけてもらえちゃうの？なんのご褒美？
とりあえずご先祖さまに感謝した。
大事な名前をこんな場で決めていいのか、なんて意見も出たけれど、
結局大勢の思いを込めた名前を考えられるから、という理由で名前の考案をすることになった。
__________
白熱した議論の結果、私の名前は相澤先生が出した『A』に決まった。名前から字から込められた意味まで『前』と同じで運命感じたのは内緒。
議論で名前を決められる、というなかなか珍しい体験をした私は、現在繰り広げられている
『私の今後をどうするか』という議論の行く末を、ただじっと見ていた
こういうのって誰が引き取れだの私は忙しいからだの押し付けあいになるようなイメージがあったんだけども。
「俺がAを引き取る！文句ねえだろイレイザー！」
「文句しかねえよ、お前Aの鼓膜破壊する気か？俺が引き取る」
「確かに、個性の暴走が起きた時のことを考えると相澤先輩が適任かもしれません
あ、でも僕も子供の心の変化には敏感ですよ！」
私のイメージとは180度反対のことが起こってる。
みんな産んでもいない子供なんてお荷物だろうに、なんで引き取ろうとするんだろうなぁ。
そんなことを頭の片隅で思いながら、私は馬鹿みたいに細い手足を動かして、椅子の上で体育座りの姿勢を作った。あ、理由はないよ？気分だ気分。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 73人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yuumin - 続き楽しみにしています。 (2022年8月16日 10時) (
レス) @page13 id: 79387fae85 (このIDを非表示/違反報告)
わぐまん - 相澤先生も爆豪もｱｲｼﾃﾙｰｰｰｰ続きが気になるｰｰｰ推しが可愛い過ぎて吐きｿｳﾃﾞｽ (2020年10月15日 20時) (レス) id: d570b5d827 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！続編希望です(><) (2020年5月25日 9時) (レス) id: 47c8d7e636 (このIDを非表示/違反報告)
月夜(プロフ) - くっ……面白いのに更新停止は勿体ない！頑張ってください！ (2018年7月14日 6時) (レス) id: 346267c1a3 (このIDを非表示/違反報告)
晋陽 - あいざわせんせｪｪｪｪｪ！←とても面白いです！更新待ってます！ (2018年4月15日 10時) (レス) id: c1e93ed5ca (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蟻 | 作成日時：2018年2月13日 20時
