でかいし小さい ６ ページ11
○壱馬side
Aと樹と海青がスタジオから出ていったあと、初めてAから大きな声を聞いた俺達は、みんな黙り込んでしまっていた。
壱馬「Aでも、あんなでかい声出るんすね。。」
とおれが言葉を発すると、それがきっかけかのように皆話しだした。
１人を除いて。
壱馬「翔平？どないしたん？」
翔平「え、あ、壱馬さん。
別に何も…ないっす。」
壱馬「そういうときって、大体ある時やろ？
メンバーみんなわいわいしてるから、俺に話してみ？」
翔平「…Aには内緒っすよ。
中１のとき、樹がAを庇って、怪我したことがあって。
Aと樹はクラス一緒だったらしいんですけど、
樹がAとずっと一緒だからっていってAのことを気に入らないような女子がいて。
その子達がAが怪我するように仕組んだらしくて、
その子達が仕組むことも全部樹は知ってて、それで庇って、そのときも足だった気がするんですけど、ダンスできなくなっちゃったんです。
３ヶ月ぐらい。」
壱馬「３ヶ月も！？
考えられへんな…」
翔平「それで病室行ったら、いっつも樹が泣いてて、ダンスがしたいって。
それを守ってもらった立場のAも見てて。
”あんな風に樹がなるなら、守ってほしくなんかなかった“って言ってて、多分それですごく怒ったんだと思って、
俺何にもできないなあって思っちゃいまして…
って、こんなの似合わないですよね…！、笑」
壱馬「ええんちゃう？翔平は翔平で。」
翔平「え？」
壱馬「俺は、Aと樹と翔平が幼馴染って聞いたとき、すんげえ色濃い幼馴染やなって思ったで。
翔平だけちょっと幼馴染歴短いって聞いたとき、やっぱりなってなったもん。
無理にあの二人に入り込もうとしやんくてええんちゃうか？」
というと翔平は、ぼろぼろ涙をこぼし始めたから、それを隠すかのように抱きしめてやった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 371人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美紀 - 完結おめでとうです最高でした (2020年4月29日 13時) (
レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
百(プロフ) - ちさドン♪さん» いえいえ、こちらこそ！！遅くなってしまって、すいませんでした。次にリクエストをいただいた際はしっかりすぐに更新できるよう頑張ります！ (2020年2月12日 6時) (レス) id: 14df90127a (このIDを非表示/違反報告)
ちさドン♪(プロフ) - リクエストありがとうございました！リクエストお願いするかも知れませんがその時はよろしくお願いします。 (2020年2月11日 23時) (レス) id: 5ded7fc983 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：快百華
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=imminentRuyna
作成日時：2020年2月8日 9時
