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瞳をゆっくりと開く
明るみだした空が今日の始まりを告げ私はゆっくりと体を起こす
私に侍女なんていない
一人で着替えを済ませて引き出しに入れておいた短剣を取り出しスカートの中に隠しておく
この国を
あの忌々しい国王を
この手で殺めるという
夢が
野望が
今日やっと叶う
ロボロ様から受け取ったインカムを耳に付け髪を下ろす
いつも通り朝食を取りに行けば国王はまだ居なかった
窓の外にゾム様の気配を感じたが知らないフリをする
一足先に席に座っていれば国王がやってくる
食事中に国王に尋ねた。
『お父様。明日はなんの日かご存知ですか』
国王はこちらに目もくれず質問に答えた
国王「そんなものどうだっていいだろ。それよりも」
国王は話を続けているが全く聞こえなかった
いや、その表現には語弊があった
こいつの声だけが頭に入ってこなかった
脳内に木霊する国王の言葉に怒りが沸々と沸き上がる
ガシャン
机を叩きつけるようにフォークとナイフを皿に置く
何もかもを見下すような
それでいて軽蔑するような
言葉には言い表せないような視線を国王に向け席を立つ
それに驚いたのか国王だけでなく国王側近の執事やメイド達も目を見開いてこちらを見ている
ただ唖然とした部屋を後にし自室に戻る
愛していた人の命日を忘れるなんて
母さんの命日とあいつの命日が一日違いってだけでだけで軽く国一つを滅ぼせるぐらいには怒りが沸き上がる
しかし、それよりも国王を早く殺したくて堪らないからこそ決行日は今日になったのだ
もちろん、異論はない
もし命日が同じになるなんてことがあれば私は狂っていただろう
この収まりきらない怒りをどうにか落ち着けてインカムのスイッチを入れる
インカムから聞こえるゾム様の声
zm「おい、何してんねん」
『見てわかる通り国王に感情をぶつけただけですよ』
zm「作戦狂ったらどうしてくれんねん」
『あんなことで作戦が狂うとでも？
第一、作戦がひとつやふたつ狂ったところで結果は変わらないでしょう』
私の冷めきった声に対して
ゾム様は黙ったまま何も言わない
私は無言の肯定と捉えて無視した
『皆様配置に付いてください』
gr「それでは十分後に作戦を決行する」
「ハイル・グルッペン」
全員の声が綺麗にハモる
そんな当たり前のような合図が少しだけ私は羨ましく思えた
皆より一拍置いて彼に忠誠を誓う
『ハイル・グルッペン』
廊下に響く私の声はどこにも届かず落ちていく
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ナーラ(プロフ) - エデンさん» そういっていただけて嬉しい限りです！リクエストありがとうございます！書かせていただきますね (2020年10月17日 14時) (
レス) id: 22d359e863 (このIDを非表示/違反報告)
エデン - 完結おめでとうございます!!最後幸せになれてよかったね夢主ちゃん…(；ω；)もうめちゃくちゃ好きです!涙が止まりません。あの、続編でgrさんと夢主ちゃんでのんびりケーキを食べるというのをリクエストして良いでしょうか？本当に完結おめでとうございます！ (2020年10月15日 20時) (レス) id: d0301f4b4b (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - やっばいすっげえかっこいい（応援してます！更新頑張ってください！） (2020年8月22日 23時) (レス) id: 83f48e582b (このIDを非表示/違反報告)
みかん - とっても面白いです！更新頑張ってください！ (2020年8月16日 7時) (レス) id: 004db8c185 (このIDを非表示/違反報告)
猫苺 - えっ､､､好き､､､___(語彙力がログアウトしました) (2020年8月11日 1時) (レス) id: 7adddb7655 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナーラ | 作成日時：2020年6月13日 12時
