１６ ページ17
彼らが帰国した後、いつもは喋りかけてこないようなメイドに根掘り葉掘り聞かれたが曖昧に誤魔化した
あれから数日が経ち、一昨日届いた手紙には
" 二日後に迎えの馬車をそちらに送る返事の手紙は要らない "
と記されていた
国王には昨日の朝食にて許しを頂いた
流石に立場的に断れなかったのだろう
私は軽めのドレスを身に纏い城門へ一人で出向く
手には革製の鞄をもって
メイドが付いていくと言ってくれたが丁寧に断った
城門でしばらく待っていれば馬車がやってくる
私の前で馬車は停止し中から男性が出てくる
赤のニット帽に黄色のオーバーオールを着た男性
sho「あんたが姫さんやな？ほら、乗って」
彼に手を差し出されたがその手に鞄を渡して馬車へ乗り込む
ニット帽の彼は唖然としてるが私は気づかないふりをして中に入る
馬車の中には金髪の男性が座っていた
金髪の男性の前の席に座ればニット帽の彼
確か、シャオロン様が金髪の…
コネシマ様と思われる方の隣に座る
馬車が動き始めれば久しぶりのこの感覚に少しだけ気持ちが高揚する
夢中になって外を眺めていればおーいと声をかけられる
『あ、すいません』
謝ればシャオロン様が喋り出す
sho「大丈夫やから謝らんといて？
俺はシャオロンよろしくなA姫」
と、気さくに話しかけてくださった
sho「で、こいつが」
kn「コネシマ」
シャオロン様の言葉を遮るようにして名前を述べるコネシマ様
こちらを見ずにただ外を眺めている
sho「おい、シッマ…ごめんなA姫こいつ無愛想でさ」
『私は…』
sho「自己紹介はええよ。知ってるから」
そういってまた沈黙が流れる
それ以降無理に喋ろうとするものは居なかった
ただ流れる景色を眺めていたら、いつの間にか着いていたらしい
何も言わずコネシマ様が私の荷物をもって先に降りる
次にシャオロン様が降り、お手をどうぞなんて手を差し出してくる
流石に二度も断るのは失礼に値する
だから私は仕方無くシャオロン様の手をとった
優しく握るその手の温もりが何故か酷く懐かしかった
ありがとうございますとシャオロン様から手を離せばは何故か少しだけ寂しそうな顔をされた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 375人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ナーラ(プロフ) - エデンさん» そういっていただけて嬉しい限りです！リクエストありがとうございます！書かせていただきますね (2020年10月17日 14時) (
レス) id: 22d359e863 (このIDを非表示/違反報告)
エデン - 完結おめでとうございます!!最後幸せになれてよかったね夢主ちゃん…(；ω；)もうめちゃくちゃ好きです!涙が止まりません。あの、続編でgrさんと夢主ちゃんでのんびりケーキを食べるというのをリクエストして良いでしょうか？本当に完結おめでとうございます！ (2020年10月15日 20時) (レス) id: d0301f4b4b (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - やっばいすっげえかっこいい（応援してます！更新頑張ってください！） (2020年8月22日 23時) (レス) id: 83f48e582b (このIDを非表示/違反報告)
みかん - とっても面白いです！更新頑張ってください！ (2020年8月16日 7時) (レス) id: 004db8c185 (このIDを非表示/違反報告)
猫苺 - えっ､､､好き､､､___(語彙力がログアウトしました) (2020年8月11日 1時) (レス) id: 7adddb7655 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ナーラ | 作成日時：2020年6月13日 12時
