【魔女の家】魔女は文豪の世界へ【文豪ストレイドッグス】 (ページ8)

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陸　1階、熊の縫いぐるみページ8

2人は部屋から出ると、熊の入った籠がある部屋に来ると、国木田がいた。

太宰「あれ? 早かったね、国木田君」

国木田「1部屋しか無かったからな。向こうは作業台に鎖で繋がれた鋏と、中が赤い液体で溢れてるタンス、別の所に通じてるかは分からないが鍵が掛かった扉があった」

太宰「鋏……? 嗚呼、そう云う事か。ヴィオラちゃん、熊の縫いぐるみ、借りるよ」

ヴィオラ「うん」

太宰はヴィオラから熊の縫いぐるみを預かると、其の場に国木田とヴィオラを置いて部屋から出ると真っ直ぐ進んだ。

　ガチャ

太宰「此かな?」

太宰が国木田の云っていた部屋に来ると、作業台の上にある鎖で繋がれた鋏を手に取った。

太宰「(あの籠で此の大きさの縫いぐるみは入らないだろう。恐らく、此の鋏で切るのだろう)」

太宰は、鋏で熊の縫いぐるみの手足を切り落とした。

　ベチャ

太宰「っ………!!」

すると、鋏に血が付き、切り落とした熊の手足が消えた。

太宰「早く此処から出ないとね」

　ガチャ

太宰「お待たせ～♪」

国木田「何処に行って………太宰…!!?」

太宰の持ってる手足がない熊の縫いぐるみが視界に入った国木田は、咄嗟に振り向こうとしたヴィオラの両目を手で優しく覆った。

太宰「助かったよ国木田君。少し其のままでいて呉れ」

太宰は、手足を切り落とした熊の縫いぐるみを籠の隙間に入れた。

　ガチャッ

すると、何処かで鍵の開く音がした。