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「はぁ...」
ヤバイ...どうしよう...
ザリエルが勝手に引き受けたせいで、生徒会副委員長の服部さんと模擬戦することになり何故か達也も模擬戦用(なのか?)の部屋の壁際でザリエル達といるし...本当にどうしよう...
能力を使うしかないのだろうか...
「(考えてても仕方ない。いつも通り...いつも通り...)さっさと終わらせよう(うん、そうしよう)」
「なっ...魔法を使えない癖に...!」
あれ?
なんか...服部さん怒ってる?(汗)
「それでは、始め!」
渡辺さんの合図と同時に、俺は思わず服部さんを眠らせてしまった。
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「貴方...魔法は使えないんじゃないの?」
眠っている服部さんを壁際に横たわらせ、七草さんは俺を見る。
達也も何か言いたげな目をしていて、俺の口からは溜め息しか出てこなかった。
「魔法じゃない。能力だ」
「能力...?」
「先輩方や達也の使用している魔法が科学や物理学に当てはめるなら、俺達の使っている能力は解明できない超常現象だ」
渡辺さんの質問に、素直に答える。
「例えば、炎を出そうとしよう。魔法の場合、術式とデバイスなどが必要不可欠だが、能力の場合は魔力と能力を使用できるほどのレベルに使用者が合っているが必要不可欠だ」
そう言いながら掌から人魂をイメージした青白い炎を出現させ、握り潰して消滅させる。
「服部さんに使用した能力は
「カリマが優しい奴でよかったな。でなきゃ今頃、そいつ死んでたぞ」
「桜牙」
確かに、俺がその気になれば服部さんの腕が飛ぶのも容易だ。
だが...俺は余り血が流れるのを見たくない。
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